2019年 宮城県原爆死没者追悼平和祈念式典
宮城の式典は7月21日でした。
今年も出席いたしました。
式次第には毎年、
『追悼合唱』や、
県内学生が書いて読み上げる『平和宣言』があります。

宮城で、原爆死没者を追悼する、歌声
『追悼合唱』からは、”原爆被害という人類史上初めて生じた””悲しいみじめさ”を二度と繰り返したくないという思いが、歌声と詞の力が相まって、強く強く迫ってきます。
合唱は、
おーーおーーおーーおーーおーー
という分厚い歌声から始まります。
それは、一瞬にして焼かれて亡くなった亡霊の声のようです。
それは、屍骸の中で苦しみ生きる人の声のようです。
強く強く迫ってきます。
仙台市青葉区 錦町公園 『祈りの像』
歌詞は、仙台市青葉区の錦町公園にある「祈りの像」の銘文です。
「祈りの像」は宮城県原爆被害者の会が仙台市と建立しました。
「人類史上初めて生じた、この悲しいみじめさを、人間が生きている限り痛ましいこととして、繰り返し繰り返し訴え続けなければなりません」という歌詞にあるとおり、高齢の方が多い『宮城県原爆被害者の会』の皆さんは、二度と思い出したくない原爆被害の体験を私たちに語り伝えてくださっています。この世界から核兵器をなくそうという運動に人生をささげていらっしゃいます。私も賛同し、精一杯の行動をしていきます。


『祈りの像』銘文
詞原文:宮城県原爆被害者の会
編詞作曲:高平つぐゆき
かの第二次世界大戦のさなか
1945年8月6日広島で、
8月9日長崎で
それぞれ原子爆弾が投下され、
一瞬にして20数万の市民の命が奪われました。
また、生き残った37万余の被曝者も
原爆の放射線による障害にて
一生苦しむことになりました。
人類史上初めて生じた、
この悲しいみじめさを
人間が生きている限り痛ましいこととして
訴え続けなければなりません。
(人類史上初めて生じた、
この悲しいみじめさを
人間が生きている限り痛ましいこととして
繰り返し繰り返し訴え続けなければなりません。)
ここに平和を切に希望して
「祈りの像」を建てるものです。
県内の犠牲者を悼み、
このような核兵器は地球上から絶滅させ、
世界の永久の平和を切に祈念して
「祈りの像」を建てるものであります。
この作品は「宮城県原爆被害者の会:はぎの会」のために書かれ、合唱団ふきのとうによって初演(2001年)されました。歌詞の原文は、仙台市内錦町公園に建立されている「祈りの像(少女像)」のプレートに刻まれている文章で、核兵器廃絶、恒久平和の願いが込められています。