ベラルーシ・ミンスクとの市民交流で八木山南小へ

5月10日に「第25回 仙台国際ハーフマラソン大会」が開催されました。今年は1万3932人の方が出場されたそうです。この大会には、仙台市と姉妹都市・友好都市等として交流している都市からも例年選手が出場しています。8都市の選手団との交流会に、私も大槻正俊議員と参加いたしました。大槻議員が着ている服はベラルーシの民族衣装です。ミンスクを訪問したときに贈られたそうで、お似合いでした。交流会は、国際色豊かでにぎやかでした。会場で出会った方から、20年程前に市民訪問団としてミンスク(当時ソ連)を訪れ、チェルノブイリ原発事故から数年後の訪問だったので、仙台でも支援物資などを募って届けたことなど、当時の思い出をお聞きすることができました。

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翌日は、ミンスクからの訪問団と、ミンスクとの市民交流を続けている「宮城・ベラルーシ協会」の方々(大槻正俊議員や私も)と、八木山南小学校を訪問いたしました。八木山南小学校には市内で唯一の「国際交流室」という空き教室を利用した国際交流学習や展示をしている教室があります。八木山南小学校に国際交流室ができた理由にも大槻議員が深く関わっており、ミンスクを訪問した際に、あちらの学校で国際交流の展示をしている部屋をご覧になったので帰国後に議会で提言をして実現したということです。ミンスクと八木山南小との交流年表や、それぞれの訪問時の写真や記念品、記録集などがまとめてあり、小学生だけでなく、大人の私にも勉強になる内容でした。
八木山南小学校の4年生の生徒さん達が、ミンスク訪問団を歓迎してくださいました。運動会のために練習しているエイサーを披露した後に、手作りの「仙台クイズ」と、折り返しリレーというチーム対抗で走り回るゲームをして交流していました。最後の子ども達からの質問コーナーの内容が、子どもならではの質問で面白かったです。子どもが主役の交流では、大人同士だけでは発見できない相互理解が進むと思いました。私も、仙台とミンスクの交流の歴史を繋いでいけるようにがんばりたいと改めて思いました。今年の7月には、ミンスクから仙台市の中学生を招待する案内が届いているそうです。中学生時代に海外からの招待を受けて訪問できる機会は貴重ですね。もしご興味がある方がいらっしゃって詳しくお知りになりたい場合は、私までご連絡ください(宮城ベラルーシ協会や大槻さんにお尋ねします)。

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八木山南小学校 国際交流室 資料より

仙台市とミンスク市はどうして、姉妹都市になったのですか?

1962(昭和37)年、当時の日ソ協会間で仙台市とソ連の年との姉妹都市提携について話題となり、ミンスク市が推薦されました。その後両市の間で文書や資料の交換を通じ、親善が深められました。1973(昭和48)年、仙台市長をはじめ10名がミンスク市を公式訪問し、提携が成立しました。その後、仙台国際音楽コンクールや仙台国際ハーフマラソン大会への参加を通じた日常的な交流や、政治・スポーツ・教育の各分野で相互の訪問が続いています。とくに、チェルノブイリ原子力発電所事故や東日本大震災における相互の慰問や協力は、仙台・ミンスク両市民にとって大きな励ましとなりました。

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