保育所の夏祭りと、子育て支援

7月11日に、子ども2人がお世話になっている根岸保育所の夏祭りがありました。

私はいわゆるPTAのような、保育所の「父母の会」の役員をさせていただいているので、お祭りの水ヨーヨーの係のお手伝いもいたしました。ねじり鉢巻きは準備していただきました。ハッピは自前です(*^▽^*) 育児サークル「とんとんの会」の夏祭りでも着用した、Myハッピです。お祭りは楽しいですね。子どものころに親や祖父母に花火大会に連れていってもらった時や、中高生の頃に友達とちょっとおしゃれをして夜店を見て歩いた時の、わくわくする気持ちを思い出します。

今回の保育所の夏祭りは、うちの子どもたちが通所するようになって、親も子も、初めての経験です。子どもにとっては祖父母の「じぃじ」と「ばぁば」も、青森から夏祭りに合わせて仙台に来てくれました。うちの子ども達は、お祭りを楽しめたかな……。一番の関心はそこです。上の子が保育所に入ってまもない、昨年秋の「発表会」の時、がんばってみんなと踊っていたのを見学しましたが、終わったあと緊張していたからか吐いてしまっていました。今回の夏祭りのあとは、吐かずに普通にしていたので、まずはホッとしました。じぃじやばぁばも来てくれて、そばにいてくれる大人が多かったので、子ども達も不安が少なく済んだのかもしれません。

お祭りは土曜日でしたが、家族みんなが働いていて、家の人が来れない子どもさんも、もちろんいたと思います。そういう時に、保育所の先生たちが、子どもがさみしくないように見守っていてくれるのだと思います。お祭りの準備や運営をしてくださった先生達や、父母の会の皆さん達に、感謝しています。

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最近は選挙も近づいたので、子ども達と遊べる時間がぐっと減りました。朝から出かけて途中で保育所に行き、夏祭りに参加しました。そうしてつかのま、子どもと触れ合えて嬉しかったです。

(なので、目をつぶっている変な顔の写真ですが、載せます)

世の中の、多くの、働くパパ達は、こういう気持ちなんでしょうか。
ときどき、子どもたちに、「会える」。
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私は昨年の途中から働けることになったので、2人の子の年度途中の入所を希望して、運よく1人だけ入所できたのが根岸保育所でした。家からは、遠いです。4月からもう1人の下の子も同じ保育所に入所できました。下の子は「待機児童」になっているあいだ、7つの保育所や託児ルームの、空いている時間帯を探して、あちこちお願いしていました。空きがあるか問い合わせた所を合わせるともっと多い数になります。

ふつうならあちこちの保育所や託児ルームの綱渡りで預かってもらいながらの仕事は無理です。私は、しかたなしに家に持ち帰って仕事もさせていただいていたので、なんとか仕事をつないでいくことができました。そういう運よく恵まれた環境でなかったら、いったいいつになったら仕事に復帰することができたでしょう。

期間限定の非正規雇用や仕事を続けづらいなどの理由で、一旦仕事を辞めて子どもの誕生を経て育児をした、特別な経験や手に職を持っていない人が、もう一度働き始めようとしても、ものすごく壁は高いのが現状です。私の場合は、働きたいのに働けなくてもんもんとしました。よく言われていることです。子どもを預けようにも、仕事がまだ無い状態なので、認可の保育所に一時的にでも預かってもらうことはほとんどできず、認可外の保育所に預けなければならない。補助がない分、働いている人が認可保育所に預かってもらうよりも、無職の人が認可外保育所に預かってもらうほうが料金が高額となる。仕事を探そうにも、小さい子どもがいる、ましてや預け先が確定していないのであれば、いくら就職面接を重ねようと、不採用の連続となる。


 

根岸保育所も、通所している子ども以外の、地域の親子が参加できる行事や活動があります。地域の子育て家庭への支援として、園庭の開放・絵本の貸し出し・行事へのお誘い・体験保育など、遊びの場の提供や子ども同士の交流の機会を持っています。  私は、家から近い上野山保育所に、「子育て支援室」があるので、働き始める前の、子どもが保育所に前には、よく遊びに行きました。上野山夏祭りも、通所の子どもさん以外に地域の親子も申し込めば参加できるようになっていたので、今よりもっと小さかった上の子を連れて遊びにいきました。上野山保育所の先生達にも、とてもお世話になりました。

そういう、就学就園前の、乳幼児親子に対する行政の「子育て支援」は、増えているのだと思います。けれども、だからと言って、「今の子育て環境は、昔と比べて恵まれている(だからこれ以上の子育て支援は不要だ)」と、私は思っていません。子どもを見てくれる、ただ遊び相手になってくれる大人が、一人増えるだけでもとてもとても助かる、と私は実感しています。常時ではなくて、ときどきでも、他の大人に、ただ子どもの相手をしてもらえる時間があるだけで、子どもに神経を集中させることから解放されるので、とても助かるということを、実感しています。

一世帯の構成人数が減っています。子どもを少しでも見てくれる他の家族の数が減っています。おもに男の親は、長時間労働の方が多いのではないでしょうか。それに今の時代、ご近所に子どもを預けられるのは、よっぽどコミュ力にたけている方ではないでしょうか。また、親自身の育った環境の中で、小さい子どものお世話をする体験をしている方はどれだけいるでしょう。自分の子どもが、小さい子と触れ合うほぼ初めての体験となる方も、私だけではないでしょう。「子育て支援」という名前の付くサービスの実施や施設が増えたからといって、今の子育て環境が昔と比べて恵まれている、母が楽になっているとは、私は思わないのです。

私は子育てをする中で感じるツライ部分を、まわりを変えることで解消できるところは、変えていきたいです。待機児童の解消もそうです。一時保育、病児保育、夜間保育、休日保育など、多様なニーズに応じて、子育て真っ最中だから気がつくことや、他の方から話を聞かせてもらうことを大切に、取り組んでいきたいです。また、乳幼児親子の支援についても、サービスが多く「恵まれている」と言われる一方で、やはり就園就学前の小さな子の子育てに追い詰められ、いのちに関わる危機に陥る人が、現実としている。そのことと、社会として、ひとつのまちとして、どうやって向き合っていくのがよいでしょうか。一個人の、ボランティアの立場では、やれることが限られています。さまざまな分野の方達と連携して考えて、いのちを守る取り組みを進めていかなくてはならないと思っています。