
新型コロナウイルス感染症対策を議論するために召集された5月1日と2日の仙台市議会臨時会で、補正予算等が可決・承認されました。支援を必要とされている市民のみなさまにいち早く情報をお伝えし、ご意見や緊急のご相談を承れるよう、私も感染予防や子どもの安全を確保しながら動き続けます。どうぞお声をお寄せください。メール、携帯電話、LINE、Twitterなどで承っております。
期待される注目の施策(仙台市独自も)
休業・営業時間短縮の「地域産業協力金」に仙台市独自の上乗せ
緊急事態宣言に伴う休業・時短営業への協力金として宮城県内は30万円(県20万円+市町村10万円)に、仙台市は10万円の上乗せ。さらに複数営業者は80万円と決定。
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自粛対象以外の事業者等を対象に「地域産業支援金」(仙台市独自)
自粛対象以外の事業者を対象に、2~6月に前年同月比50%以上売上が減少している事業者等を対象に20万円。対象となるすべての方に活用していただけるよう、国の「持続化給付金」とも連動させて周知する。
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追記しました。
商店街の魅力発信等への取組への助成(仙台市独自)
宅配事業やテイクアウト事業など、商店街として個店やエリア内の様々な魅力を発信する取り組みに助成。上限50万円、対象経費の2/3以内。
雇用調整助成金 申請支援相談窓口
申請手続きは簡素化されたが、いまだ煩雑という声が多いことを仙台市も把握しており、窓口で社会保険労務士が相談に乗る頻度を週1日から週5日へ増加する。

1人10万円「特別定額給付金」
政府が一律1人10万円を給付する「特別定額給付金事業費」1075.8億円。
仙台市は5月1日付で、仙台市の組織改編体制強化し、発送、受付、審査、支給を迅速に正確にできるよう万全を尽くす。新たな情報システムの構築と120名体制の事務センターを設置予定。対象は約52万世帯。申請書に氏名など印刷して発送。5月半ば過ぎにはオンライン申請受付開始予定。今月中には支給を始められるよう進める。HPや市政だより、SNSで情報発信をする。
住居確保給付金
収入減少等で住居を失う人への「住居確保給付金」

マスクの配布などの衛生管理体制確保支援
障害者福祉事業所、保育所、児童館、妊婦等へのマスクの配布などの衛生管理体制確保支援。
妊婦等へ1ヵ月に2枚配布予定のマスクは、国が一括購入するもので、市の経費は郵送料など。一部到着しているが不良品があり、配布は中止している。
宮城県・仙台市健康相談コールセンターの対応
新型コロナウイルス感染症に関する健康電話相談窓口(コールセンター)
4月30日までで30560件の相談。4月中旬は1日あたり900件、ここ一週間は1日あたり100件台のご相談を受けている。健康相談を幅広く受けている。不安のある方はお電話を。
PCR検査の対象を拡大
国の示している4項目の基準に該当される方に加え、これまでもクラスター発生時等には対象者を拡大して検査をおこなってきたが、今後はさらに陽性確認者の家族も対象とするよう検査の範囲を広げる。その他も個々に可能な限り柔軟に検査をする。無症状者への検査は適切な結果が得られにくいという認識で、陰性となっても2週間の健康観察が必要との考え。
発熱外来は、医師会と協議
一部、動線確保や防護具の不足により、診療をお断りしている診療機関があるが、多数ではないと仙台市では把握している。発熱患者を一箇所に集中させることによって感染リスク増も考えられる等の理由で、発熱外来の設置は具体化していない。医師会が調査をされており、仙台市とも協議し、具体の対応を急ぎすすめる。かかりつけ医や一般診療機関へN95マスクなど防護具を配布すること、TELによる対応など。
オンライン診療及びオンライン服薬指導の早期導入を促進するために要する経費1950万円。
学校休業:学業の遅れを取り戻す取組やパソコン等を使った家庭学習
すべての児童生徒を担任が訪問してメッセージを届けたり臨時登校日を設定する。週間予定表で生活リズムを整える支援をする。教育委員会のHPでコンテンツ配信。学校HPにメッセージ。通信環境にない児童生徒の調査を行って、環境がない児童生徒は登校して学校の設備を利用してもらう。
体力づくりは、運動取組みカードや、体操等運動の動画を配信する。臨時登校日に感染防止に配慮しつつ校庭で体を動かせる機会を作る。
授業数の不足への対応は、夏休みなどに授業、行事や指導方法の工夫など、年間を通して未指導がないよう努める。授業の不足数は学年によって違うが、3月が16日、4月が16日、5月が18日の合わせて50日程度。
タブレットなど学習用端末
タブレット端末機の導入等の教育情報ネットワーク運営等。国の補正予算の補助金を活用し、1人1台端末の早期実現を図る。
可決・承認した議案の詳細(補正予算等)
市長から提案された議案は、補正予算が2件、条例案件が2件、その他案件(専決処分事項に関する件)の5件です。2日間の臨時会で審議ののち、すべて全会一致で可決・承認しました。
補正予算は、一般会計1384.6億円、特別会計8百万円です。
一般会計補正は、「特別定額給付金事業費」1075.8億円、「子育て世帯臨時特別給付金の支給に要する経費」12.6億円、「地域産業金融支援事業費」185.2億円、「教育情報ネットワーク運営等に要する経費」28.9億円などです。また「東京オリンピック・パラリンピックを契機としたスポーツ交流促進に要する経費」2.4億円等が減額補正されています。
特別会計の補正8百万円は、国民健康保険事業の傷病手当金に関するもので、条例案件2件も傷病手当金の関連です。
その他案件(専決処分事項に関する件)は、新型コロナウイルス感染症対策の緊急対策として衛生用品購入などを行った報告です。
●第61号議案 令和2年度仙台市一般会計補正予算(第1号)
●第62号議案 令和2年度仙台市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
(第65議案で専決処分を報告された令和元年度仙台市一般会計補正予算(第6号))

●第63号議案 仙台市国民健康保険条例の一部を改正する条例
●第64号議案 仙台市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例
●第65号議案 専決処分事項に関する件

※こちらは市長記者会見のページにある発表資料です。こちらのほうが予算概要が読みやすいと私は思います。ご参照ください。
