2025年第1回定例会は、2月7日から3月13日までの会期で開かれました。議案はこちらです。いのまた由美は予算等審査特別委員会の2月27日「健康福祉費」等と3月6日「教育費」等の審査に登壇しました。

ここに2/27「健康福祉費」に関連する質問と答弁のメモを掲載します。正確な記録ではないということをご了承ください。録画配信や会議録が出たらそちらをご参照ください。
2/27「健康福祉費」その①は、医療的ケア児者の非常用外部電源等の購入補助【新設】や災害時個別計画についての質問です。
仙台市こどもの屋内遊び場基本計画

「屋内遊び場基本計画策定」2000万円の予算について伺います。この計画策定の内容をご説明ください。

子育て応援都市推進課長:
西公園南側区域の多目的広場を候補地とする屋内遊び場の基本計画の策定を支援する業務委託の予算を計上してございます。業務の内容といたしましては、施設のゾーニングや遊具計画、管理運営計画案など、基本計画の策定に必要となる事項の調査分析のほか、市民の皆さまや有識者の意見聴取にかかる支援などを想定しております。
「仙台市 遊びの環境の充実に向けた取組方針(案)」

「屋内遊び場基本計画の策定」の提案に先立って「仙台市 遊びの環境の充実に向けた取組方針(案)」が示されました。これには児童館や社会教育施設や公園など身近な遊び場の活用や、山・川・海など自然を活用した遊び、また多様な主体との連携など、「屋内遊び場基本計画の策定」以外にも重要な取組方針が示されています。これら他局にもご理解・協力をいただいて、取組方針を全庁的にいかしていくものと思われますが、どのようにお考えですか。

子育て応援都市推進課長:
仙台市遊びの環境の充実に向けた取組方針案は、これまで実施した調査研究等を踏まえ、本市の取組の基本的な方向性を示すものであり、身近な場所や多様な都市資源の活用など幅広い取組みにより、こどもの育ちや子育てを支える遊びの環境の充実を目指すものでございます。方針案の策定につきましては、全庁的な検討体制である「こども若者応援推進本部」で共有を図りながら進めてきました。今後、本方針に基づき、さまざまな公共施設を活用した遊びの機会の創出や、公園の柔軟な利活用など、各般の取組について関係局区と連携を図りながら進めてまいります。
計画地 西公園エリアについて
2023全国都市緑化仙台フェア における西公園南地区・広瀬川地区の活用

「屋内遊び場」予定地の西公園南地区は、広瀬川地区とともに、全国都市緑化仙台フェアのメイン会場で、ファミリー層が楽しめる会場になっていました。樹木を活用したアスレチックやジップライン、広瀬川河川敷の「せせらぎ水路」での遊びなど、私も体験して、リピーターになっていました。流木を利用したオブジェは、こどもたちがとっても喜んでいました。立地や自然環境をいかしていて、すばらしいものだったと思います。「屋内遊び場」をこの場所に計画すると発表された際には、この場所ならいい屋内遊び場ができると思いました。西公園南地区や広瀬川地区が全国都市緑化仙台フェアの会場だったことやその取組は、ファミリー層にどのような効果があったとご当局は評価されていますか、伺います。

建設局 百年の杜推進課長:
緑化フェアの来場者アンケートでは、アスレチックや「せせらぎ水路」について、子ども連れファミリー層から高い評価をいただいています。遊びや体験型のプログラムを通じ、こどもたちがまちなかの自然に直接触れながら、仙台の緑や広瀬川の水辺の豊かさなどを改めて実感していただけたものと認識しております。








全国都市緑化仙台フェアで、樹木を遊びに使ったり、河岸の形状を変更するなどされましたが、その際に、環境影響の観点からどのような調整が行われたのかご説明ください。

百年の杜推進課長:
会場整備にあたり、樹木や河川への影響が極力少なくなるように取り組んでまいりました。フェアで利用した木々は保存樹木となっていることから、樹木医による健全度診断を行ったほか、幹の表面の養生を徹底するなど、樹木への負担軽減に努めました。また、せせらぎ水路などの工事に際し、管理者である宮城県のほか、漁業協同組合などと協議し、河川の流れを阻害するものを設置しないことや、濁り水を少なくなる工法など、水質や治水に配慮しながら工事を進めたところです。
西公園再整備計画




西公園について伺います。新年度で都市公園第一号としてうまれて150周年を迎えます。西公園全体でいま再整備計画が進んでいますが、その概要と進捗をご説明ください。

建設局 公園整備課長:
西公園は本市でもっとも歴史のある公園であり、お花見の名所などとして市民の皆さまに親しまれてきましたが、市民図書館の移転や東西線の整備等に伴い、平成17年度に基本構想を策定し、再整備を進めております。西道路より南側については、お花見広場等の整備が完了し、現在、市民プール跡地の整備をおこなっております。また、北側についてはSL広場等の整備が完了し、現在は民間活力導入によるさらなる魅力創出にむけ、マーケットサウンディングを実施しております。

マーケットサウンディングについては、西公園の利活用においては、さまざまないま市民協働の活動もおこなわれてきている場です。例えばプレーパークなど。これまでの活動が継続・発展できるように、青葉区や活動団体とも意見交換をしながら利活用を考えていってほしいですが、ご所見を伺います。

公園整備課長:
西公園北側の利活用の検討にあたり、昨年度当地で活動している主な市民団体に活動状況やご意見を伺ったところでございます。今後、現在実施中のマーケットサウンディングにおける事業者のご意見と合わせ、市民団体からもご意見を伺いながら、青葉区とも調整し、より公園の魅力向上が図られるよう検討を進めてまいります。

南側エリアについてです。市民プール跡地の整備などの最中ですけれども、そういった南エリアの整備進捗と、「屋内あそび場」基本計画の影響については、どのようにお考えですか。

公園整備課長:
市民プール跡地については、現在基盤整備がおおむね完了し、今後は、遊びの広場やアーバンスポーツの広場の整備を進め、令和9年度の開園を目指しているところでございます。新年度、屋内あそび場の基本計画を検討するなかで、この場所の環境をいかした遊びに繋がるよう、調整をはかりながら公園整備に取り組んでまいります。
西公園通と広瀬通交差点歩道橋のバリアフリー化について

2025年2月撮影

西公園通と広瀬通が交わる交差点に横断歩道橋があります。この歩道橋は国が所管しているもので、約40年前に作られたと伺っております。街なかから西公園に訪れる人の多くが渡ると想定されますし、西道路で分断されている西公園の北側と南側の公園を行き来するにも歩道橋を渡らないと道路を横断できません。お花見や花火大会、定禅寺ジャズフェスなど、さまざまなイベントでも、日常的にも、多くの人が通行しますが、エレベーターが設置されていないため、ベビーカーや車椅子を利用している方などは遠くを迂回して西公園にアクセスすることを余儀なくされております。今後、屋内遊び場整備や西公園再整備が進み、これまで以上に、周遊性の向上や仙台らしい都市個性向上をはかっていくためにますます重要なエリアとなり、主要な交差点であります。早期にバリアフリー化すべきです。
この横断歩道橋のバリアフリー化について、国へ強く要望すべきではないでしょうか。

都市整備局 交通政策課長:
立町の横断歩道橋につきましては、市民や障害者の関係団体からバリアフリー化を望む意見が寄せられており、これまでも国に対してこうした要望をお伝えしてきたところでございます。西公園の再整備により、訪れる市民や観光客の増加が見込まれますことから、公園への入口となるこの横断歩道協のバリアフリー化は移動の利便性や回遊性の向上といった点でも重要になるものと考えております。こうしたことも国にお伝えするとともに、整備に当たる課題なども共有し、本心としても連携して取り組んでまいります。

ぜひ、国にこの際強く要望いたしまして、本市の協力も含めて、エレベーター設置を強くお願いしたいと求めます。
仙台市バリアフリー基本構想重点地区に西公園を加えよ

この西公園近接横断歩道橋のバリアフリー化に関係して、バリアフリー法に基づいて策定された「仙台市バリアフリー基本構想」について伺います。
この基本構想では、様々な施設管理者が連携してバリアアフリー化を一体的かつ連続的に進める地区として、重点整備地区を定めています。これまで都心地区や泉中央地区など4地区が定められていますが、現在、西公園を含むこの地区が都心の重点地区に含まれていなかったのは、高齢者や障害者等が日常生活に利用する生活関連施設が集積していなかったことも理由とは聞いております。
今後、西公園にこどもの屋内遊び場が整備されることにより、市内外からさらに多くの人がこの地区に訪れることが想定されます。西公園周辺地区も重点地区に加え、よりいっそうバリアフリー化を推進すべきではないでしょうか、伺います。

公園整備課長:
仙台市のバリアフリー基本構想につきましては、令和7年度に計画期間の中間念を迎えることから現在見直しの作業を進めているところでございます。西公園内については、障害の有無にかかわらず一緒に遊ぶことができるインクルーシブ遊具の設置を予定していることに加え、新たに屋内あそび場が計画されたことにより、これまで以上に様々な来訪者が訪れるものと想定しております。こうしたことを踏まえ、仙台市バリアフリー基本構想の見直しに際してはこの地区を訪れた方が安心して移動してできるよう、重点地区への追加について関係者と検討してまいります。
青葉山・定禅寺勾当台地区を緑で繋ぐ西公園エリア

最後に伺います。
いまこの時代に新たな箱モノ建設を計画するという、長期に渡って大きな財政支出を伴うというこの計画、大変大きな決断を市長がされたと受け止めています。この屋内遊び場を含む西公園の整備がすすむと、歴史を背景とした「青葉山エリア」や「定禅寺勾当台エリア」の緑の連続性に寄与し、都市機能が近接した仙台ならではの魅力向上や周遊性の向上にも寄与すると考えられます。仙台市が住むにも訪れるにも選ばれる都市になるためのエリアづくりの仕上げの起爆剤に「屋内遊び場」はなると考えます。全庁一丸となったエリア作りの取組の中で、このこどもの屋内遊び場をすすめるにあたり、こども若者局長の意気込みを伺います。

こども若者局長:
西公園南側区域・青葉山エリアに整備される複合施設をはじめとした各施設の連携や、都市の多様なまちづくりとの繋がりを踏まえた取組などが考えられる場所でございます。屋内あそび場の整備におきましては、この特性を生かす視点が重要であり、周辺施設と連携した、さまざまな体験や学びなど、こどもの豊かな育ちを支え、多くの子育て家庭にご利用していただく施設を目指してまいります。多様な方が訪れる機会を創出し、にぎわいの拠点の一つとして、このエリアのにぎわい向上にも資するよう、関係局区と連携をはかりながら、取組を進めてまいります。
正確な会議録や録画配信はこちらです
上記質疑はいのまた由美作成のメモより掲載しており、当日の発語と差異があります。数か月後に公開される「会議録」が正確な文言です。正確な会議録はこちらから検索できます。
録画中継も視聴できます。「いのまた由美/令和7年第1回定例会/2月27日/予算等審査特別委員会」をご覧ください。