4月6日仙台市議会・議員協議会「新型コロナウイルス感染症への対応状況について」仙台市からの説明を受けての報告

本日16時から18時10分頃まで、仙台市議会の議員協議会がありました。非公開で録画中継もありませんでした。市民の皆さんからの情報への注目も大きいことから、私が紙に書いたメモを転記してご報告いたします。 この議員協議会はすべての時間マスコミに公開されていましたので、マスコミ報道とあわせて、ご参考にしていただけたら幸いです。

(目次の後ろに「◎」をつけた項目は、社民党仙台市議団の質疑があった項目です。石川けんじ議員の質問案に会派全員で意見を出し合って整理して、石川議員が代表して質疑に立たれたものです)

2020年4月6日仙台市議会 議員協議会 いのまたメモ

冒頭に、仙台市からの説明

※なるべく正確に聞き取りメモをとれるよう努力しましたが、一言一句正確ではないことをどうかご了承ください。メモを省いている部分も多いです。一部、聞き取り内容を補足するため、配布資料から文言を墨付きカッコ【】で引用しています。

●市長
市民の皆さまからの相談をコールセンターに一本化して受けている。その中で、国の症例に当てはまる場合と、医師が強く感染を疑う場合に、検査を実施している。これまで仙台市では309件の検査をし、うち陽性は19件である。「HUB仙台一番町四丁目店」を利用した方の検査により陽性と判明しているのは8名であり、判明した陽性患者の濃厚接触者で感染が確認された方は1名である。 濃厚接触者の人数などは現在保健所と支所が調査を実施している。

「HUB仙台一番町四丁目店」でクラスターが発生したため、県を通じ自衛隊の災害派遣を要請し、無症状者100名を超える検査を実施している。

学校等の対応について、【(HUB仙台一番町四丁目店)を3月20日及び21日に利用した市立学校教職員及び教育局職員は、調査の結果11校の教職員11名(外国語指導助手(ALT)5名を含む)であり、そのうち、感染が確認された者は2名、その他の教職員は陰性が確認されている】【年度替わりによる大都市圏など市外からの児童生徒がいる家庭の移動は、3月末までにおおむね終了している】と考えられる。市外からの転入の移動も考慮し、4校をのぞき、1週間の臨時休業とする。市立学校の臨時休業等については、【現段階は(…)一部※を除き4月8日から1週間臨時休業とし、再開は4月15日とする】。

●健康福祉局長
●教育長
●子供未来局長
●太白区長
より、配布資料に基づき説明がありました。

いのまた聞き取りメモ:会派から議員1名ずつ質疑

会派の人数により持ち時間制での一問一答形式での質疑がありました。

仙台市議会55人の会派構成は以下のとおりです。
自由民主党22人、公明党仙台市議団9人、民主フォーラム仙台9人、日本共産党仙台市議団6人、社民党仙台市議団5人、蒼雲の会3人、市民と未来のために1人。

▼仙台市議会ホームページ 会派別議員名簿
http://www.gikai.city.sendai.jp/list/parties/index.html

質疑の聞き取りメモは、正確でないことによりご迷惑をかけてはいけないので、 私が所属する社民党仙台市議団以外の会派以外からの質問は掲載せず、仙台市当局からの答弁の一部のみ記載します。

仙台市当局からの答弁の一部(いのまた由美メモ)

<クラスター・集団感染への対応状況> ◎

仙台市議会 議員協議会 配布資料1より
議員協議会 配布資料1より(仙台市健康福祉局作成)

● 「HUB仙台一番町四丁目店」3月20日及び21日の利用者のうち無症状の方に関して。健康観察をお願いしていたが、自衛隊の協力でドライブスルー検査を実施できることになった。ひととおり検査希望者の検査の予約は済んでいる。今後関連の検査者が増える予定はない。
【無症状者の検査
 4月4日 37名-すべて陰性
 4月5日 36名-(7日判明見込み)
 4月6日13時 42名-(8日判明見込み)】
●「HUB仙台一番町四丁目店」の3月20日及び21日の客数は、3月20日については一日あたり70席×3回転程度と把握している。3月21日については把握していない。
●感染が確認された方の行動歴や濃厚接触者の把握は、第一報以降も鋭意進めているが困難なぶぶんもある。感染拡大を防止する情報であれば、速やかに情報提供していく。
● 「HUB仙台一番町四丁目店」 の感染者がどこから来たのかは判明していない。
● 感染者の勤め先などの公表に関しては、「HUB仙台一番町四丁目店」は不特定多数が来店するため、追跡をするために店名を公表して 3月20日及び21日の利用者からの連絡を呼びかけ、無症状の方でもPCR検査を行ってきた。 一方で、陽性判明の場合でも、公表していい情報と公表しない情報を仕分けをしている。今後の感染防止に必要な情報は積極的に公表する。
● 「HUB仙台一番町四丁目店」 の店員の検査も、4/4-4/6のドライブスルー検査の人数に入っている。

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

 感染拡大防止の鉄則は「感染経路追跡と濃厚接触者検査」と言われているが、感染経路が不明な患者が増えている。そうした最中に東京五輪の聖火を見ようと多くの方が3月21日に殺到したことで、感染症の広がりが懸念される。
 具体の感染経路や属性などをできるだけ詳細に把握し、分析し、検査の拡充を図り、災害時のエリアメールの使用なども含め、市民の適切な対応策につながる情報提供が必要と考えるが、いかがか。

仙台市当局
仙台市当局

(健康福祉局長)
●感染経路の調査は、保健福祉センター管理課より確認をしている
●市民への情報提供は、感染者のプライバシーに配慮し、バランスを考えながら公表している

<聖火イベント>

●復興の火をごらんになった方で発症している方はいない。まちの中に人出が増えたのは事実。発熱や感覚異常などの体調変化があったら、コールセンターへ連絡を。

<コールセンター>

●つながりにくいという声は把握している。4月3日に7回線から14回線へ増設し、4月5日に20回線に増設した。電話の受けては看護協会に依頼しているが十分にはできていない。派遣会社へも協力してもらっている。県と市の職員も出して、人員拡充につとめている。

<疲弊する職員の応援態勢>

●健康福祉局などに応援が必要と考えている。

<PCR検査>

●仙台市衛生研究所では24時間体制でほぼフル稼働で検査をしている。必要があれば増強も検討する。
●仙台市や宮城県の行政検査の1日あたりMAXは、仙台市衛生研究所は20件だったもの40件に拡充した。宮城県保健環境センターは20件、医師会健康センターは20件、合計80件程度である。
●(新しいキットを使った検査はせず)、国が示す一定の要件に該当する場合に検査をするという考え方。衛生研究所の検査体制の拡充や、県との連携などで対応できるよう検討していく。

<指定医療機関の病床数不足への対策> ◎

●指定医療機関の病床数の余裕はなくなりつつある。宮城県が中心となって病床数確保策をすすめており、仙台市もその一翼を担い入院医療機関の拡大につとめている。感染者が急増する場合に備えて、無症状や軽症者は自宅や宿泊施設などで待機できるよう、県がすすめている。県の動きを注視し、仙台市も対応できるよう努める。
●宿泊施設の確保については県が動いており、仙台市独自で動くよりも、広域での対応が必要だと考えている。
●帰国者接触者外来の体制強化については、拡充したいので医療機関へ今後声をかけていく。入院の病床が埋まっているので、外来とのバランスも考えながらすすめる。

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

患者の受け入れ体制は十分か、診療体制と病床数の大幅な確保策を講じる必要がある。海外では軽症者を自宅やホテルなどの宿泊施設で経過観察を行い、中等症者は医療機関へ、重傷者を入院医療施設へと分けて滞在や入院先を決めているが、同様のシステムを含め、患者一時滞在場所を確保すべきではないかと考えるが、伺う。

仙台市当局
仙台市当局

(健康福祉局長)
国や県の動きを注視しながら、円滑にすすむよう努める。

<仙台市の感染状況の認識>

●4月1日に専門家会議から示された資料による区分では、仙台市は直近一週間での感染者の増加が一定程度におさまっているため、「確認地帯」だと考えている。
●「発生期」「感染期」の区分では、県内は「発生期」であると考えている。

<「オーバーシュート」など>

●ピーク時の医療体制は県で医療機関調整会議をもち、設置する準備を
●保健所長:オーバーシュートした場合のトリアージは患者の症状や背景を勘案して対応する。

<企業への感染防止の呼びかけ> ◎

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

企業に対し、在宅勤務や時差出勤を呼びかけるなど、各局で検討して実施することが大切だと思うが、いかがか。

仙台市当局
仙台市当局

2月28日に呼びかけ、要請をしているが、その後も協力要請をしている。
さらなる要請を行う。

<仙台市のガイドラインの期間>

●4月12日までが適用期限であったが、それ以降もゴールデンウイークなど人の行き来も増えることから、期間の延長を行う。
●市民センターの休止の予定はないが、予約者へ電話をかけて利用自粛の協力要請をしている。

<教職員の感染者が確認された学校の対応>

●教職員への指導。3月3日に教職員の感染予防の通知をしている。特にALTには、3月11日に教育委員会から英語でメールで不要不急の外出を控えるよう伝えている。3月×日にも改めてメールをしている。教職員のより自制的な行動があってしかるべきだったと考えている。学校内の濃厚接触者は調査中であり、症状に応じて検査をすることと、14日間の健康状態の観察を実施する。さらなる教職員の注意喚起をよびかける。

<学校始業開始延期に関して>

●教育長:1週間の延期に関しては、3月末で入学に合わせた移動のピークが過ぎたと考えており、新学期の学級づくりも大切と考えることから、1週間としている。
●教育長:教職員が感染確認された2校については、健康福祉局とも協議をして再開する。
●学校休業の再延長については、ウイルスの特性などもまだはっきりわかっていないこともあり、今後の感染状況も注視して検討する。再延長の要件や基準は決めていない。
●新学年の教科書は児童生徒にまだ配布されていないが、(休校の1週間中に)臨時登校はさけていきたい。感染症予防対策のため不要不急の外出を控えてもらうようお願いしている。
●延期の判断が始業式入学式の3日前になったことは、ご迷惑をおかけして申し訳なく思っている。

<オンライン授業の検討>

●小学校には40台のタブレットを配置しておりネットワークをすすめているところだが、まずは学校ホームページで課題を示すなどの対応を考えている。

<学校の3密>

●文部科学省も学校で3密を防ぐのは難しいといっている。接触を避けることを徹底させると 児童生徒にとってはストレスでマイナスになると考える。3密を100%回避するのは難しい。こまめな換気、など3つの密が重ならないようにする
●【学校再開にあたっては、次の感染症対策の徹底を行う。
 ・各家庭の協力を得て児童生徒の登校前検温や体調観察を行う
 ・休み時間ごとに室内の換気を行う。手洗いや咳エチケットを徹底する
 ・各学校で児童生徒の体調の変化に一層留意するとともに、風邪症状がある場合などには出席停止(欠席としない)の取り扱いとする】

<学校給食>

●【学校給食について
 学校給食については、臨時休業の間休止する。
 学校再開後に関しては、児童生徒の食事前の手洗いを徹底したうえで、各学校の計画に基づき給食提供を実施する。食事中は、机を向かい合わせにせず、会話を控えるよう指導する】
●休業中の給食は、自宅で過ごすことのできない児童を学校で預かってきたが、登校した児童が少数であった。公平性の観点から給食は出さないこととしている。

<学校休業中の児童生徒の状態の把握>

●学校で預かっている児童は学校で健康状態などの把握、電話連絡をする、地域巡視をするなど学校の先生が把握している

<自宅待機中のDVや児童虐待予防> ◎

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

自宅待機などによって、家庭内における児童虐待やDV等の悪化や増加が懸念されるが、対応について伺う。

仙台市当局
仙台市当局

区で把握している支援対象の家庭へ、区から電話をする、家庭訪問をするなどの対応をしている。

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

注視の必要な家庭などの見守りについて、学校のみで対応することが難しいとの意見も把握しているが、地域の団体や住民の協力を含め、そうした家庭への対応を伺う。

仙台市当局
仙台市当局

学校ではスクールソーシャルワーカーが、3月と4月に対応をしている。地域の協力も求め、支援をするよう努めている。

<児童クラブ>

【児童生徒の居場所について
 臨時休業の期間中、保護者が仕事で休めない場合に自宅等で過ごす小学校1年生から4年生及び小中学校の特別支援学級に在籍する児童生徒については、通常の授業時間に該当する時間帯は学校で受け入れる。その後、児童クラブ登録児童のうち、引き続き利用が必要な児童については、児童クラブで受け入れを行う。小学校5年生及び6年生のうち、児童クラブの登録児童については、午前8時(土曜日は9時)から、児童クラブで受け入れを行う】
●新年度に5年生及び6年生の児童クラブ待機児童が21名、4名いる。近隣の児童クラブや民間のクラブの利用を。定員などが決まっているため現在は対応することはできていないが、可能な限り早く対応する。

<学校の消毒体制>

【勤務するALTの感染が確認された仙台高等学校及び六郷中学校については、7日までの春休みに引き続き、8日から当面の間、臨時休業とする。また、両校の校舎の消毒作業を次の日程で実施する。 4月7日:六郷中学校 4月8日:仙台高等学校】
●2校以外は教職員がアルコール消毒作業をする。

<専門家からの助言>

●教育長:仙台市医師会の永井会長や、専門家の賀来先生から、対応の注意点などをお聞きしている。

<学校以外の子どもの施設>

●保育所や児童クラブは運営団体と協議をしている。衛生管理の徹底を呼びかけている。手洗い、手指消毒、触れる部分の消毒、集まる場合はこまめな換気を行う。国からの優先供給や補助などを受けて、現場にマスクやアルコールが配分されつつある。

<太白区役所>

●3月31日には、呼出し番号などから240名程度がいたと推定している。どなたがいたのかは特定はされていない。フロアにいた方で症状のある方は、コールセンターへ連絡するよう呼びかける。
●【感染者3名に係る申請書類の受付記録及びシフト表から、戸籍住民課職員のうち7名を窓口対応時に感染者との濃厚接触者と特定した】【4月14日(火)まで職務専念義務免状の上、自宅待機とし健康観察を行っている】
●濃厚接触者は、症状が出た場合に検査をする。
●BCPに関して、職員が出勤できない状況を想定し、業務の優先度の洗い出しなどを行っている。各区にも通知を出している。早急に実施する。

<市民や事業者の相談体制> ◎

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

市民や個人商店主、事業者などからひっ迫した現状が訴えられており、本市とて感染症に関する相談窓口以外に、感染症を要因として生活に窮している市民や商店主、事業者などの実態把握と支援を行うための相談窓口の拡充が必要ではないか。

仙台市当局
仙台市当局

(経済局長)
中小企業向けに4月1日にも体制強化した。
地元金融機関にも対応を要請している。
3月上旬に400社に緊急ヒアリングをした。
4月8日の地域経済動向調査は1000社を対象にしているが、
調査項目にコロナ関係もいれて調査をする。

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

各種支援策について、例えば非正規労働者など、必要としている市民とのマッチングを高めるためにも、周知、広報の工夫が必要ではないかと考えるが、いかがか。

仙台市当局
仙台市当局

(経済局長)
●これまでも一生懸命取り組んできたが、4月8日の調査票に相談窓口の案内を同封する、出張相談会を実施するなどして、事業者への周知に努める。
●マッチングについては、「テイクアウトはじめました」は当初43店舗が参加していたところ現在81店舗。今後も50店舗が追加される。3000件を超えるアクセスがあり、ウェブサイトの改修もおこなっている。
●また、仙台商工会議所青年部などの実行委員会で行っているクラウドファンディング「愛する店ドットコム」は、500万円が目標だったところに1200万円が集まったと聞いている。

新型コロナウイルス感染症に係る影響調査
菩薩タイム | 女性の性のお悩みを根こそぎ解決!
女性の他に相談できない悩みを解決!女性が気になるエッチなトピックについて、効果的な改善方法や治療法を紹介しています。女性の健康をサポートする、頼れる情報源として活用してください。
愛する店ドットコム仙台実行委員会
新型コロナウイルスの影響で危機に直面する店舗を応援できないかと立上げました。未来に渡って市民の皆様に笑顔を与えられる存在であり続けるために、皆様のお力をお貸しください

<国の緊急経済対策の世帯ごとの現金給付> ◎

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

政府が行おうとしている現金給付は、対象世帯が限定されているなど問題もあり詳細も不明だが、決まれば本市として対象世帯の把握や対象世帯への周知等について速やかに対応することが求められることから、その準備をすすめるべきと考える。世帯別給付では救われない市民がいることを踏まえ、柔軟な対応ができるよう国に求めるべきであり、本市としても独自の支援策を講じるよう求める。

仙台市当局
仙台市当局

本市として対策も必要だと問題意識を持っている。

<妊娠中の女性労働者等への配慮> ◎

石川けんじ 議員
石川けんじ 議員

厚生労働省がこのほど、職場における妊娠中の女性労働者等への配慮について要請を行いました。本市として啓発や実効性ある対応等について伺う。

仙台市当局
仙台市当局

(市民局長)
各経済団体への要請と認識している。
本市としては、「仙台市働く女性の活躍推進協議会」に絡めて参加企業に要請したい。

<国保加入者への傷病手当>

●国からの通知は来ている。県を通じて確認している。安心して仕事を休めることは感染拡大防止にとって重要。すみやかに検討をすすめる。

<国保料や住民税の減免の発信>

●健康福祉局長:第1回定例会でも答弁したが、 周知をおこなう。
●藤本副市長:電話で相談を受けることも大事なので、受けられるようにする。