医療的ケア児者の医療デバイス電源について質問しました

2024年第3回定例会は、9月8日から10月4日までの会期で開かれました。議案はこちらです。いのまた由美は9月24日の決算等審査特別委員会(第一分科会)で、健康福祉費について質問しました。

ここに質問と答弁のメモ(その4)を掲載します。正確な記録ではないということをご了承ください。録画配信や会議録が出たらそちらをご参照ください。

(その1)から(その3)はこちらです。

医療的ケア児者が利用する電源を必要とするデバイス

いのまた由美
いのまた由美

障害者自立支援費―日常生活用具費支給に関連しまして、
医療的ケア児者が日常使っている医療デバイスには、電源を必要とするデバイスがありますが、補助が助成がありません。医ケア児者のどのようなケアに電源が必要なデバイスを利用されていて、どのように電源を供給していることが多いのでしょうか。例を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

障害者総合支援センター(うぇるぽーと)所長:
電源を必要とする医療機器については、例えば、自発呼吸や自力でたんを排出することが困難な方は、人工呼吸器やたん吸引器を、肺機能が低下している方は、酸素濃縮器を使用しています。自宅での使用の場合は、家庭用コンセントから電源を供給しています。

電源が必要な方は外出時にはどうされているのか

いのまた由美
いのまた由美

電源が必要な方は、外出時にはどうされていらっしゃるのでしょうか。

仙台市当局
仙台市当局

障害者総合支援センター(うぇるぽーと)所長:
人工呼吸器やたん吸引器については、外出時間に応じて、医療機器付属のバッテリーや市販のポータブル電源等を使用しています。一方、酸素濃縮器は、大きさや重さから持ち運びが困難なため、電源不要の酸素ボンベを携行しています。

災害時の電源確保

いのまた由美
いのまた由美

医ケア児者や家族から、避難行動時や停電をともなう災害時の電源供給について、心配の声が継続してあがっています。本市うぇるぽーとの「風水害時における人工呼吸器電源確保のための施設利用」事業では、市内にお住まいで24時間人工呼吸器を装着している方が対象とされています。常時人工呼吸器は装着していないけれどいまお示しいただいたように電源を必要とする医療的ケア児者などからも、もし個人で発電機やポータブルの電源バッテリー等を備えておけない場合は、私たちも障害者福祉センターで電源供給を受けることができるのだろうかなど心配の声をいただいています。第1回定例会の予算等審査特別委員会でも質問をいたしましたが、障害者福祉センターに配置された非常用電源の利用対象拡大について、どうお考えですか。所見を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

障害者総合支援センター(うぇるぽーと)所長:
土砂災害や浸水などによる停電が想定される場合、常時人工呼吸器装着児者が電源確保のため、各障害者福祉センターを一時的に利用できる事業を令和4年度より開始したています。電源の喪失が生命維持に大きな影響を与える常時人工呼吸器装着児者に対しては、優先的に電源を供給する必要があるため、対象者としました。この間、常時人工呼吸器装着児者以外の医療的ケアを必要とするご家族から、災害時の電源確保に関する不安の声をいただいています。今後は、関係部署と連携し、対象者の把握に努めるとともに、障害者福祉センターとの調整を行うなど、医療的ケアを必要とする障害児者の利用に向け検討してまいります。

いのまた由美
いのまた由美

民間事業者で、自動車メーカーとEV自動車からの電源供給の協定を結んでいる自治体や、実験をしている社会福祉協議会もあります。災害時の電源確保について、個人で発電機やバッテリー等を備えておくことができていない医療的ケア児者は、どのような方法でも活用して、安心を担保したい、そのための支援を求めています。こういった仕組みの利用については、どのような所見をお持ちですか。

仙台市当局
仙台市当局

障害者総合支援センター(うぇるぽーと)所長:
一例として、災害時に民間事業者が、物流会社のトラックやフォークリフトの電源を活用し、市民へ電源を供給する取り組みを検討中であると伺っています。今後の災害時における医療的ケア児者への電源供給の選択肢の幅が広がることは望ましいと考えています。今後、ご指摘いただいた事例も含め、他都市の取組状況など、情報収集に努めてまいります。

発電機・バッテリー等の補助を要望

いのまた由美
いのまた由美

電源を必要とする医ケア児者等の電源確保の備えについて、いくつか申し上げましたが、何重にも準備しておくことが必要だと思いますが、やはり発電機や蓄電池等を手元に確保しておけることが、一番の安心に繋がりますし、とっさのときに実際活用できると考えます。本市においても、求める声が市民や議会からもありますが、仙台市でも開始すべきではないかと改めて求めますが、所見を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

相談支援担当部長:
本市ではこれまで、災害時の対応についてあらかじめ本人、家族、支援者が共有しておくための災害時個別計画の作成や、常時人工呼吸器装着児者の障害者福祉センター受け入れ事業を行ってきたところです。
近年、能登半島地震などの大規模災害が多発していることや、県内で令和5年4月より助成を開始した自治体があることから、災害への備えとして、非常用外部電源の購入費補助の要望を市民や支援者からいただいています。
こうした状況を踏まえ、本市としましては、医療的ケアを必要とする方々が安心して生活を送れるよう、非常用外部電源の購入費補助について、先行都市の事例を参考にしながら、検討を行っているところです。

正確な会議録や録画配信はこちらです

上記質疑はいのまた由美作成のメモより掲載しており、当日の発語と差異があります。数か月後に公開される「会議録」が正確な文言です。正確な会議録はこちらから検索できます。

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録画中継も視聴できます。「いのまた由美/令和6年第3回定例会/9月24日/決算等審査特別委員会」をご覧ください。3営業日以降に公開されます。

仙台市議会インターネット議会中継
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