児童館の課題と八本松児童館の中高生の居場所

児童館は、18歳未満の子どもの、健全な遊び場の確保、健康増進、情操を高めることを目的とした、児童福祉法に定められている児童厚生施設です。未就学児は保護者同伴で利用することとされています。

仙台市の児童館は、午前中は未就学児親子等がゆったり利用していて、児童館ごとに工夫して未就学児向けのプログラムが時々実施されています。

そして放課後は、放課後児童健全育成事業(児童クラブ)、いわゆる公営の「学童」が実施されています。市政の課題として議会で児童館に関することがとりあげられるとき、児童クラブに関することが圧倒的に多いです。仙台市はほぼ小学校区ごとに公営の児童クラブが整備され対象学年が拡大されてきたことは、進んだ取組だったと思います。学童利用者数に対して場所が狭隘化していること、職員さんの配置や待遇、まだ児童クラブがない小学校区があることなど多々課題があり、地域の方と一緒に、また会派としても要望を出しています。

児童クラブの課題が多いため、あまり話題にあがりませんが、私としては、未就学親子や中高生の児童館活用についても改善の余地が多いと考えています。しっかりとした「場所」が整備されている強みをいかして、地域に不足している未就学親子や中高生の「居場所」としてもっと活用できたらいいと考えています。

そんな中、2022年3月23日に、認定NPO法人つながりデザインセンターの第20回つながりデザイン会議「居場所を支えるしくみ・つなげるしくみ」をオンライン傍聴し、仙台市太白区の八本松児童館の中高生の居場所づくりの活動を知りました。2022年4月13日に、訪問しました。

八本松児童館は、特定非営利活動法人みやぎ・せんだい子どもの丘が指定管理をしています。「中高生居場所支援事業 ∞ベース(エイトベース)」として月に数回、中高生が主役のプログラムを実施しています。本を読んだり、楽器を演奏したり、職員さんと話したり、異年齢の子どもや大人と話したり、何をするのでもない時間を過ごすこともできる居場所になっていると、職員さんのお話を伺って思いました。ブログやSNS発信もされているので、ご覧ください。中高生が、学校以外にも、自主的に活動したり、居場所を見つけたりできるように、やれる方法を今後も調査していきたいです。

八本松児童館

所在地:仙台市太白区八本松2-4-20

特定非営利活動法人みやぎ・せんだい子どもの丘/児童館運営
八本松児童館

資料

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