仙台市 出産・子育て応援給付金と伴走型相談支援(編集中)

2023年第1回定例会

2023年2月14日から3月14日までの会期で、第1回定例会が開会しています。市長提案の当初議案は75件議員提案条例案が2件です。

いのまた由美は2月20日の一般質問に登壇し、その後2月27日から始まった予算等審査特別委員会で質問に立ち、審査が続いています。

ここに予算等審査特別委員会2月27日と3月2日の質問と答弁のメモを掲載します。正確な記録ではないということをご了承ください。録画配信や会議録が出たらそちらをご参照ください。

質問:出産・子育て応援給付金と伴走型相談支援

いのまた由美の思い

この新しい事業によって、①産前産後に関する心配ごとがある住民に寄り添って、一緒に考え、さまざまな子育て支援の存在を情報提供できる身近で頼れる「伴走支援窓口」の機能が充実されてほしい ②役所の専門職だけでは足りないので、「伴走支援窓口」から、さらに「地域で子育てを応援する人や場」に繋いでいくことを重視してほしい。繋いでいく人や場への支援の充実をはかってほしい

という思いがあって、やや長めに細かく質問をしています。

2月27日 予算等審査特別委員会 先議・健康福祉費

いのまた由美
いのまた由美

一般会計補正予算(第10号)健康福祉費のうち、「出産・子育て応援給付金事業費」に関して伺います。

事業の目的、対象人数

いのまた由美
いのまた由美

伴走型相談支援と、応援給付金の一体実施ということですが、事業の目的や対象人数についてご説明ください。

仙台市当局
仙台市当局

・本事業は、妊娠期から出産・子育て期まで、様々なニーズに即した必要な支援につながるよう伴走型相談支援の充実を図るとともに、妊婦・子育て世帯等に対して経済的支援を一体的に実施することにより、全ての妊婦・子育て世帯が安心して出産・子育てできるようにすることを目的としている。

仙台市当局
仙台市当局

・今回の補正予算における出産・子育て応援給付金の支給対象者数は、令和4年度に出産された方として7,800人、妊娠中の方として5,200人を見込んでいる。

応援給付金は、クーポンなのか現金なのか

いのまた由美
いのまた由美

厚生労働省は、「出産・子育て応援ギフト」は、合計10万円相当のクーポン等・利用券などによって配布することを提示していますが、そうすることの意味・意義をどのように説明されているのでしょうか。

仙台市当局
仙台市当局

・国においては、クーポンによる給付は子育て目的に限定することが可能であり、有効期限を設定することで、より出産育児関連用品の購入や産後ケア等の子育て支援サービスの利用につながりやくなること、また、地域の商店街店舗を対象とすること等による産業振興にも資することなどを理由に推奨している。

いのまた由美
いのまた由美

本市は現金としましたが、その理由をご説明ください。

仙台市当局
仙台市当局

・国から、できる限り早期の事業開始を求められていることから、制度設計等に時間を要するクーポン等での支給ではなく、速やかな対応が可能である現金での支給とした。

先行して行っている仙台市独自の新生児誕生ギフト

いのまた由美
いのまた由美

新生児誕生祝福事業としてカタログギフトの本市独自の取組を始めているところですが、今回の伴走型支援の出産応援ギフトの国の交付金を活用して、一体的に組み込むことも検討されたのでしょうか。

仙台市当局
仙台市当局

今年度開始した新生児誕生祝福事業「杜っ子のびすくプレゼント」は、お子さんの誕生を社会全体で祝福する気持ちをカタログギフトとして届ける本市の独自事業である。
一方、出産・子育て応援給付金につきましては、できる限り早期の事業開始を求められていことから現金支給としたところであり、本市独自事業とは別に実施していく。

いのまた由美
いのまた由美

伴走型相談支援をおこなう実施者、増員

いのまた由美
いのまた由美

3回の面談を行うことと示されています。
面談の実施主体は、厚労省の説明資料によると、子育て世代包括支援センターや、大規模自治体は身近で気軽に相談できる地域子育て支援拠点等の相談機関への委託も推奨されています。本市は面談の実施主体はどこにされますか、またそうした理由もご説明ください。

仙台市当局
仙台市当局

・伴走型相談支援の面談は、出産後も継続した支援を円滑に行うため、母子保健施策を通した妊娠期から出産・子育て期にわたる切れ目のない支援を行う、各区・総合支所の子育て世代包括支援センターで実施する。

いのまた由美
いのまた由美

伴走型相談支援を開始するにあたっての増員について。

仙台市当局
仙台市当局

・3回の面談のうち、新たに開始する妊娠8か月頃の面談に対応するため、区役所等において、保健師・助産師等の会計年度任用職員を各1名、また、アンケートの集計や勧奨のため、事務職の会計年度任用職員を各1名任用することとする。

いのまた由美
いのまた由美

1回目の面談(妊娠届け時)

いのまた由美
いのまた由美

現在も妊娠届時に役所で面談をしている。この事業によって妊娠届時面談がどのように変わるのか、そのイメージ、方法、かかる時間は。

仙台市当局
仙台市当局

現在、妊娠届出時の面談では、体調や生活状況、相談相手の有無、出産に向けた不安などを伺い、必要な支援につなぐほか、妊娠から産後までの見通しを自分なりに立ててもらう子育てマイプランというリーフレットを配布している。
今後の伴走型相談支援においては、子育てマイプランを面談の中で一緒に確認すること、また、出産応援給付金の申請や「せんだいのびすくナビ」アプリの使い方のご案内も行う。
面談の時間は、これまでの約20分から約30分になる見込み。

2回目の面談(妊娠8ヶ月時)

いのまた由美
いのまた由美

妊娠8か月面談は、これまでになかったもので、新たに追加される。そのイメージ、方法、かかる時間は。

仙台市当局
仙台市当局

妊娠8か月頃の面談は、事前に回答をいただくこととしているアンケートの回答内容や妊娠届出時に一緒に確認した子育てマイプランを元に、出産準備や産後の生活状況、必要な手続きや利用できるサービスも確認しながら、産後に向けた見通しを共に立てるもの。
面談の方法は、区役所・支所の窓口や訪問による対面、または、オンラインで行い、30分から1時間程度の所要時間を見込んでいる。
妊娠7か月頃、せんだいのびすくナビアプリによりアンケートの案内をし、8か月頃電子申請で回答していただく。

いのまた由美
いのまた由美

3回目の面談(新生児期)

いのまた由美
いのまた由美

産後の面談のイメージ、タイミング、方法、かかる時間は。

仙台市当局
仙台市当局

産後の面談は、保健師や助産師が直接家庭を訪問する新生児訪問指導時に行い、お子さんの発育状況や母親の心身の状況、家族の状況、手伝いの有無などを確認し、育児に関する悩みや不安などの相談に応じるとともに、適切な産後サービスの提案を行う。また、子育て応援給付金の申請に係るご案内もする。
新生児訪問指導にかかる時間は約1時間。

3回目の面談後は、どのように伴走支援をしていくのか

いのまた由美
いのまた由美

産後1回で「伴走型」とはいえないと思う。
その後の伴走はどのように考えているのか。

仙台市当局
仙台市当局

これまで、産後の面談である新生児訪問指導の後は、3~4か月児育児教室や乳幼児健診、区役所の窓口などにおいて、随時の個別相談を行ってきた。
今後は、これに加え「せんだいのびすくナビ」アプリを活用して、お子さんの月齢に応じたプッシュ型の情報発信を行うことで、これまでよりもタイムリーな産後のサービスに係る情報を提供し、必要な支援にスムーズにつながるよう、働きかけていく。

3月2日 予算等審査特別委員会 健康福祉費

「子育て世代包括支援センター(役所)」と、地域の子育て支援の人や場をどのように繋いでいくのか

いのまた由美
いのまた由美

① 身近で相談に応じ必要な支援につなぐ伴走型支援の充実にあたり、核となる面談を区役所等の「子育て世代括支援センター」が中心となっておこない、のびすくナビでプッシュ型に情報提供もしていくご説明をいただきました。区役所等やのびすくナビでは、行政情報のお知らせだけでなく、地域の子育て先輩家庭や子育て支援者たちの出会いを促したり地域の子育てサービス情報も提供していくべき

② 「子育て世代括支援センター」の面談実施者が、これらの地域子育て支援の資源を把握するために、関係を作り、情報を入手しアップデートし続けなければなりませんが、どのようにおこないますか。

仙台市当局
仙台市当局

・妊娠8か月頃の面談は、会計年度任用職員のみで実施するわけではない。各区・総合支所の子育て世代包括支援センターにおいては、母子保健事業に関する専門知識を有し、統括的な立場を担う母子保健コーディネーターや地区担当保健師が、地域の子育て支援に関する社会資源を把握し、それぞれのニーズに沿った情報提供をしているし、(今回面談にあたる)会計年度任用職員にも共有して、そのようにしていく。
・地域の子育て支援の資源については、各区・総合支所の母子保健コーディネーターや地区担当保健師が日頃から地域の関係機関などに足を運び、最新の情報収集に努めているところ。

「地域子育て支援拠点」とは

いのまた由美
いのまた由美

「地域子育て支援拠点」の役割と、本市にはどのような施設が何か所あるか、ご説明ください。

仙台市当局
仙台市当局

・地域子育て支援拠点事業は、地域の身近な場所での交流の場の提供や相談支援などを通じ、子育て家庭を支える役割を担っているほか、近隣の関係機関とのネットワーク構築により、地域の子育て力を向上させる役割も担っているものと捉えている。本市では、令和4年4月1日時点で、市内5か所の「のびすく」のほか、保育所27箇所、私立幼稚園86箇所、児童館112箇所の計230箇所で、地域子育て支援拠点事業を実施している。

いのまた由美
いのまた由美

 そのうち、「幼稚園地域子育て支援事業費補助金」2780万円。こちらは「地域子育て支援拠点」に準じて本市で独自におこなっている補助でしょうか。内容をご説明ください。

仙台市当局
仙台市当局

幼稚園の基本事業 ひろば事業で補助しているのはどういうものか
・私立幼稚園地域子育て支援事業は、地域の子育て支援機能の充実を目的に、子育て相談や子育てに関する講演会等の子育て支援事業を行う私立幼稚園等に対し、その経費の一部を補助する本市独自の事業である。子育てに関する講演会や交流サロンなどを年間10回以上開催する基本事業と、子育て広場を継続的に開設しながら、子育てに関する相談や情報提供、子育て講座などを実施する広場事業の2つの事業により構成しており、令和3年度の実績で、基本事業で82施設、広場事業で9施設に対し補助金を交付している。

いのまた由美
いのまた由美

ひろば事業は、NPOや民間事業者等と連携して増やしていくこともできる。すでに民間で運営している親子の居場所への補助をする、あるいはこれから増やしていくために、コミセンや集会所でなどの運営を支援し補助をする、商店街の空き店舗や空家を活用した運営を支援し補助をする、など働きかけをすることによって大きな施設を作らなくても子育てひろばを増やしていくことができます。ご所見を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

地域社会全体で子どもと子育て家庭を支えていくためには、行政だけではなく、NPOや民間団体の皆様とも連携した取り組みが重要と考えている。すでに地域で活動されている民間の子育てひろばについては、地域子育て支援拠点でその情報を集約し、必要な方にご紹介するなど、相互の連携の下で活動が活性化されるよう、取り組んでまいりたい。

子育てサークルの役割

いのまた由美
いのまた由美

子育てサークルは、どういう役割を担っていますか。

仙台市当局
仙台市当局

・子育てサークルは、住民が主体となって取り組む子育て支援活動の一つであり、子育て中の親子が交流したり、情報交換したりすることを通じ、子育ての孤立化を防ぐとともに、地域の子育て力を向上させる役割も担っているものと捉えている。

いのまた由美
いのまた由美

本市は子育てサークルに対してどういう支援をしていますか

仙台市当局
仙台市当局

本市では、育児サークルや子育てサロンを含め、地域で子育て支援活動を行っている団体について、一定の要件を定めて登録する制度を設けている。登録いただいた団体への支援内容としては、市ホームページ上で団体の活動をご紹介するほか、活動の際に必要となる物品の貸し出し、のびすくナビでのイベント情報発信などを行っている。

いのまた由美
いのまた由美

児童館においても子育てサークル育成支援をしている、どのような支援をしているか。

仙台市当局
仙台市当局

児童館では、子育てサークルの活動に関し、サークルの設置や活動の進め方等の相談について、職員が助言を行うなどの支援を行っているほか、共催による事業の実施、チラシ配布等の広報への協力などの支援を行っている。

地域子育て支援の充実

いのまた由美
いのまた由美

「子育て世代括支援センター」と中心となっておこなう伴走型相談支援の取組は、母子保健の分野だけではなく、さまざまな行政・民間・専門職・非専門職・地域・オンラインが効果的に連携をしながら、地域での子育てを支援していかなければいけない。「伴走型支援」の実効性を高めるには、面談から繋いでいくその先が充実していなければならない。子供未来局長の所見を伺う。

仙台市当局
仙台市当局

妊娠・出産時の面談のみならず、その後の育児に関する悩みや不安に対し、寄り添った支援の継続が重要と考えている。そのため、子育て世代包括支援センター以外にも、助産師による電話相談やSNSによる相談など、アクセスしやすい窓口を用意しているほか、「のびすくナビ」アプリでは、地域子育て支援センターや、子育て支援団体によるイベント情報なども発信しているところ。適切な支援につないでいけるよう、今後とも各サービスの実施事業者や、地域の子育て支援団体等とより一層の連携を図り、伴走型による適切な支援につなげてまいりたい。

正確な会議録や録画配信はこちらです

上記質疑はいのまた由美作成のメモより掲載しており、当日の発語と差異があります。数か月後に公開される「会議録」が正確な文言です。正確な会議録はこちらから検索できます。

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録画中継も視聴できます。「いのまた由美/令和5年第1回定例会/2月27日/予算等審査特別委員会」「同 3月2日」をご覧ください。

仙台市議会インターネット議会中継
仙台市議会インターネット議会中継

参考情報

仙台市・出産・子育て応援給付金

出産応援給付金 5万円

子育て応援給付金 5万円

2022年4月以降に妊娠の届出をした方で、条件にあてはまる方。※2023年2月以前に妊娠・出産した方には個別に申請案内等が郵送されています。それ以降の方は、妊娠届時の面談時に電子申請方法等をお示しされるなどの方法で区役所・総合支所でご案内するとのことです。

出産・子育て応援給付金
伴走型相談支援と出産・子育て応援給付金について