２０２３年第１回定例会
２０２３年２月１４日から３月１４日までの会期で、第１回定例会が開会しています。市長提案の当初議案は75件、議員提案条例案が2件です。
いのまた由美は２月２０日の一般質問に登壇し、その後２月２７日から始まった予算等審査特別委員会で質問に立ち、審査が続いています。
ここに予算等審査特別委員会３月２日の質問と答弁のメモを掲載します。正確な記録ではないということをご了承ください。録画配信や会議録が出たらそちらをご参照ください。
質問：重度障害者等就労支援特別事業
次に、２項 障害保健福祉費 2目 障害者自立支援費の重度障害者等就労支援特別事業費について伺います。
455万円余の、事業概要について伺います。
本事業は、常時介護を必要とする重度の障害がある方等に対し、通勤時や日中の職場内において、ヘルパーが必要となる支援を提供するものでございます。国の雇用施策である、企業への助成金制度と併せて実施することにより、就労機会を拡大し、障害者の社会参加を促進することを目的としているものでございます。
この制度は今年度できて、通勤や職場での介助を受けられる制度が本市にできたことはまだまだ知られていないと思います。どのように周知して、実際の相談に繋がっているでしょうか。
昨年４月の事業開始にあたりましては、その概要について、市政だよりや市ホームページに掲載いたしましたほか、市内の居宅介護や相談支援を行う各事業所、県内の特別支援学校に対して、本事業の手引きを送付するなどにより、周知を図ってきたところでございます。
現時点におきましては、具体の申請に至った方はございませんが、これまでに、数名の方から、制度利用についてのお問い合わせをいただいている状況でございます。
報酬単価の改善点
私のほうでもできるだけ該当しそうな方にお伝えしていきますので、市のほうでも区役所の担当の方などの頭にいれておいて、都度都度ご案内していただけるようにしていただきたいと思います。制度はあっても、短時間利用の場合報酬単価が低くなってしまうということがあって、制度を利用したくても受けてもらえる事業所がないとご意見をいただきましたが、認識と対応を伺います。
当初は、朝の通勤から夕方の退勤までを通しての支援を想定した報酬単価を基本とし、通勤のみなど、短時間の支援を行う場合については、これを割り戻した時間単価を適用する仕組みとしていたことから、介護事業所にとっては、報酬単価が十分に得られないという課題がございました。
この課題につきましては、事業所へのヒアリングを重ね、令和５年２月に短時間での支援に対する、報酬単価の引き上げを行ったところでございます。
障害者介助の担い手を増やすための取組
現場の声を聞いて報酬の改善につながったということで制度活用の可能性が進むと願っています。けれども、朝の通勤時間などは今後はヘルパーが不足していると聞きます。担い手を増やすためにどのような取組をされているでしょうか。
本事業のように外出を支援するサービスについては、特に、通勤時間帯や週末に対応できるヘルパーが不足しているとの声をいただいております。
本市といたしましても、より利用しやすい環境づくりに向けて、引き続き、事業所へのヒアリング等を行いながら、実態把握を進めているところでございます。
NPO法人「境を越えて」の大学と当事者が連携した取組
例えば、ＮＰＯ法人「境を越えて」という団体は、介助者不足の改善のために介助者を増やす活動をしています。障害当事者が仙台の大学で講義をして学生が在宅生活の介助も体験するプログラムを実施していました。本市でも大学や専門学校と当事者と連携をして研修を実施するなどを検討し、障害者の生活実態や介助の仕事の魅力を伝えるなど、一歩踏み込んだ担い手を増やすための取組を求めます。担い手育成をしていく決意を伺います。
本市では、これまで、障害福祉サービス事業所や大学などと連携しまして、事業所職員と学生の交流会等を開催いたしまして、障害福祉分野で働くことの魅力発信に取り組んでまいりました。
一方で、事業所アンケートや、雇用関係機関との意見交換等を通じて、事業所の人材確保には、障害理解や業務内容の認知度の向上等、様々な課題があるものと把握しておりまして、引き続き事業所や関係機関等と連携を図りながら、有効な手立てについて研究してまいります。
正確な会議録や録画配信はこちらです
上記質疑はいのまた由美作成のメモより掲載しており、当日の発語と差異があります。数か月後に公開される「会議録」が正確な文言です。正確な会議録はこちらから検索できます。
録画中継も視聴できます。「いのまた由美／令和５年第１回定例会／3月2日／予算等審査特別委員会」をご覧ください。
