「劇都仙台」舞台芸術や文化芸術の推進について質問をしました

仙台市議会 2022年第3回定例会

2022年9月5日から10月6日までの日程で、第3回定例会が開会中です。

仙台市議会 いのまた由美

9月22日「決算等審査特別委員会 第三分科会」で質問に登壇しました。第三分科会では、環境局、経済局、文化観光局、農業委員会、都市整備局、建設局、水道局、交通局、ガス局が所管する前年度の決算の議案について審査します。

9月22日は、文化観光局に質問をしました。要旨を以下掲載しますが当日の発語とは差異がありますのでご了承ください。数か月後に公開される「会議録」が正確な文言です。質問の3営業日後(9月28日以降)には録画中継が公開されます。

【質問メモ】「劇都仙台」10-BOXの20周年

開館20周年の、演劇系練習施設 10-BOX(「劇都仙台」の拠点)

決算年度 2021(R3)年度の事業の概要

いのまた由美
いのまた由美

第三款市民費 第一項市民費 第四目「文化振興費」について伺います。まず、「演劇系練習施設整備 決算額2132万5千円」について、どのような整備が行われたのか、スケジュールと合わせて伺います。

仙台市当局
仙台市当局

文化振興課長:

せんだい演劇工房10-BOXの整備工事は、老朽化した部分の建物を解体して、敷地南側に新たな建物を増設するとともに、既存の建物内にひろびろトイレを設置するなどの改修を行うものでございます。
 このうち、令和3年度につきましては解体工事を行うとともに、増築等の設計を進めたところです。今月より整備工事に着工しており、令和5年5月よりリニューアルオープンする予定でございます。

いのまた由美
いのまた由美

10-BOXは、じっくり演劇をつくる空間として、小劇場レベルの照明や音響設備を有するボックスや稽古場や舞台装置を造る作業場など、演劇に必要なものが全てそろっている、他都市にはない大切な劇都仙台の事業の拠点ですので、この整備で、今まで雨漏りですとか、そういったところが改善されるということですので、よい整備ができるように期待しております。
 決算年度、10-BOXではどのような事業が行われたのかを御説明ください。

仙台市当局
仙台市当局

文化振興課長:

10-BOXでは、演劇団体等への施設の貸出しのほか、施設を運営する仙台市市民文化事業団の自主事業としまして、様々な演劇公演やワークショップ等の事業を企画、実施しております。
 令和3年度の主な取組でございますが、まず演劇公演につきましては、劇団との共催により公演を開催したほか、地元の関係者と連携し、子育て世代を対象としたオンライン配信のための映像作品の制作などを行いました。さらに、全国から公募しているせんだい短編戯曲賞の受賞作品を地元の劇団との共催により上演するなどの事業を実施しております。
 また、ワークショップに関しましては、市民を対象とした演劇を通じてコミュニケーションを学ぶ講座や、舞台芸術を担う人材の育成に向けた音響や照明等の舞台技術を学ぶ講座等を開催しております。

いのまた由美
いのまた由美

今いろいろな事業を説明していただきました。例えばせんだい短編戯曲賞でしたり、子育てに関する、仙台・劇のまちトライアルシアターなどですけれども、いずれも質の高いものとなっているというふうに考えています。

【子育ていろいろシェアリング】#08 会話がはずまない
せんだい・劇のまちトライアルシアター2020 「子育ていろいろシェアリング」より ※募集したあるあるネタによる動画、いのまた爆笑しています
せんだい演劇工房10-Box : 仙台・劇のまちトライアルシアター2020「子育ていろいろシェアリング」

専門的な人材の育成など

いのまた由美
いのまた由美

公共的な文化の施設というのは、箱だけではなくて、中身、主催事業や共催事業などの企画力というのが重要だと考えられるようになってきています。
 例えば、美術や映像文化の拠点であるせんだいメディアテークには活動支援室というのがあって、市民協働で様々な社会課題に対応する文化活動を促進していて、市民と共に成長している文化拠点になっています。
 また、社会的障壁のバリアからフリーであるということも、施設運営の理念の中に入っています。
 文化芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを支援する財団である「一般財団法人地域創造」が令和3年度に、「地域と文化芸術をつなげるコーディネーター、インタビューによる事例調査」という調査を行いました。その報告書によりますと、文化施設のコーディネーターとして、現在の論点が示されています。文化行政や公立文化施設を取り巻く環境は大きく変化しており、従来とは異なる考え方や取組が求められております。地域社会における問題や課題が複雑化し、新型コロナがそのことに追い打ちをかけ、顕在化させています。
 教育や福祉、まちづくりなど、従来の政策分野ごとの行政施策には限界やほころびが生じ、それらの分野をまたがる、あるいはその隙間からこぼれ落ちる問題や課題にこそ対応が求められています。
 文化や芸術、アートには、人々に気づきを与えて、一人一人の行動を促したり、地域や地域に変化を生み出したりするポテンシャルがあるなどという論点が示されています。
 そこで、文化芸術や地域、文化芸術とほかの制作分野をつないでいくコーディネート機能について重要だというふうに示されており、とても参考になると思います。
 劇都仙台の拠点である10-BOXという他都市にはない箱物をより生かしていくためには、専門的な創造性を発揮できるコーディネーター的な人材の育成が重要というふうに考えますが、御所見を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

10-BOXには、舞台芸術に関する専門性を有する職員が配置されており、施設の運営管理とともに、その知見や市内外の演劇関係者とのネットワークを生かし、演劇公演やワークショップなど様々な企画事業を展開しております。
 10-BOXが劇都仙台の拠点として、その機能を発揮できるよう、今後も文化芸術をはじめ、まちづくりなど様々な分野の関係者との連携や情報共有を十分に図りながら、職員の知見や企画力を高めてまいりたいと考えております。

仙台市の舞台芸術活動の事例(社会的課題と向き合う)

いのまた由美
いのまた由美

そういった人材育成によって、仙台の演劇文化や舞台芸術の底上げにもつながりますし、また一部の方々だけでなく、まだ文化芸術、舞台芸術に触れたことのない方や、きっかけがあれば興味を持つ方のリーチをもっと増やしていけると思いますし、そして市民に還元していくということができると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 仙台市の舞台芸術活動について、私が知っているだけでも、創意工夫に満ちていてすばらしいと思った実践がありましたので、御存じの方も多いと思いますが、二つ申し上げたいと思います。

PLAY ART! せんだい
いのまた由美
いのまた由美

一つが、PLAY ART!せんだいで、こちらは本市や教育局等も継続して関わっているものですが、演劇やダンスの手法を他分野の中で生かす取組をしています。高齢者や障害のある人、子育て中の親子などが身体を動かしてアートに参加することを楽しみながらコミュニケーションをするというものです。舞台芸術の鑑賞という一方向の体験ではなくって、参加型のワークショップを行うことによって、先ほど申し上げたような、一人一人の行動変容の教育効果だったり、地域への変化をもたらしていく効果もあるというふうに考えています。仙台で舞台芸術に関わる方々の持つ力が社会の中でいかんなく発揮されている実践例と考えられます。

PLAY ART! せんだい
アートを楽しむ!アートを社会に生かす! PLAY ART !せんだいは、演劇やダンスなどのアート活動と、地域や社会を掛け合わせ、新しい表現や関係性を創ります。

 

宮城野区子ども舞台演劇祭 フラットシアターフェスティバル
いのまた由美
いのまた由美

二つ目は、今年の9月17日と18日に宮城野区文化センターを会場にして開催された「宮城野区子ども舞台芸術祭フラットシアターフェスティバル」です。こちらは、文化庁とNPO法人アートワークショップすんぷちょさんが主催していた、令和4年度障害者等による文化芸術活動推進事業です。障害や年齢の違いを問わずに、あらゆる子供を対象として、様々な表現を楽しめる2日間で、私も参加して、会場で舞台演劇を楽しむ親子の様子を見てきました。大体、子供というのはじっとしているのが難しい子が多いですけれども、ここではそれでいいんです。自閉症や重度障害のあるお子さんも、触ったり、動いたり、寝そべったり、声を出したり、音を出したり、たくさんの感覚を使いながら楽しめる多感覚演劇という公演がありました。私は大人の1人席で鑑賞していましたけれども、舞台の役者さんと思い思いに反応して鑑賞する親子、相互の関わる空間そのものが丸ごと一つの作品になっているようで、見ていてとても感動しました。
 そのほかにも、聞こえない人と聞こえる人が一緒に楽しめるデフ・パペットシアター、全く光が入らないお部屋で、アテンドの声と白いつえを使って歩く体験コーナー、医療的ケアの必要な方がケアをできる電源や場所の確保など、インクルーシブなフェスティバルとなっていました。
 これらを実施するためには、お客さんを会場定員いっぱいに詰め込むことはできませんし、たくさんのゆとりやさくさんのサポートが必要です。

 

フラット ♭ シアターフェスティバルvol.1
宮城野区子ども舞台芸術祭 フラット(♭)シアターフェスティバル vol.1〜いっしょに いこう ものがたりの せかい〜2022年9月17日(土)・18日(日)宮城野区文化センター、宮城野区中央市民セン
いのまた由美
いのまた由美

 公共施策として舞台芸術を推進していくことにおいては、舞台芸術の価値を享受できる障壁をできるだけなくしていき、社会的な課題の解決にも寄与することも、これからますます重要になってきていると思います。認識を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

文化振興課長:

平成29年に改正された文化芸術基本法におきましては、年齢や障害の有無などにかかわらず、ひとしく文化芸術に関わることのできる環境の整備、文化芸術と福祉、教育等の各関連分野における施策との有機的な連携などが基本理念に加えられ、文化芸術を福祉、教育などの分野に積極的に生かしていく取組が求められているものと認識しております。
 本市では、障害を持つ方を対象とした仙台フィルの公演を毎年開催しておりますほか、令和3年度には市民団体や市民文化事業団との協働で、子供たちを対象とした演劇の手法を用いた身体表現のワークショップや、障害のある方たちによるアート作品の創作、発表の場づくりなどを行っており、引き続き社会包摂の視点を取り入れた事業を展開してまいりたいと考えております。

10-BOXが「劇都仙台」に果たしてきた役割の評価と、今後の展望

いのまた由美
いのまた由美

今、領域を横断するような舞台芸術の実践を取り上げてきましたけれども、ど真ん中の、純粋な演劇や舞台芸術そのものが活動継続できてこその劇都仙台だと思います。
 今年度は10-BOXが開館して20周年となりました。10-BOXが劇都仙台に果たしてきた役割の評価と今後の展望をお聞かせください。

仙台市当局
仙台市当局

文化観光課長:
10-BOXは、試しながらじっくり演劇を創る空間をコンセプトに、公演も可能な大小の稽古場をはじめ、舞台セットの制作を行うための作業場、道具の保管スペース等を備え、演劇等に必要な全ての機能が備わっている施設でございます。
 これまで様々な事業を地元団体等と協働で実施するとともに、施設機能や専門スタッフのノウハウを生かし、舞台技術を学ぶワークショップ等も実施するなど、演劇団体の活動の場、市民の方の鑑賞の場としてのみならず、人材育成の場としての機能も担っており、舞台芸術振興を図る拠点の役割を果たしているものと考えております。
 今後も、利用者の意見を施設運営に反映させながら、全ての演劇関係者に開かれた活躍の場として、劇都仙台をさらに発展させる施設を目指してまいりたいと存じます。

【質問メモ】仙台市市民文化事業団の助成金に関して

いのまた由美
いのまた由美

次に、文化振興費のうち「仙台市市民文化事業団補助金」について伺います。この補助金のうち、3つの助成事業「①活動助成事業」「②多様なメディアを活用した文化芸術創造支援事業」「③持続可能な未来へ向けた文化芸術環境形成助成事業」それぞれの令和3年度決算額を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

文化振興課長:

令和3年度における三つの助成事業の決算額についてでございますが、活動助成事業が1361万円余、多様なメディアを活用した文化芸術創造支援事業が7634万円余、持続可能な未来へ向けた文化芸術環境形成助成事業が3026万円余となっております。

仙台市市民文化事業団の「活動助成事業」

いのまた由美
いのまた由美

ご説明をいただいた3つの助成事業について、順次伺います。まず、「活動助成事業」がどのような制度なのか概要をご説明ください。

仙台市当局
仙台市当局

本事業は、本市における文化芸術の振興と郷土の歴史継承及びその普及啓発等を目的とし、平成19年度より実施してきた助成制度でございます。公演や展示、公演会、出版などの文化事業に対し、必要経費の2分の1の額を助成しているものでございます。

いのまた由美
いのまた由美

この助成制度(活動助成事業)の決算年度の申請件数と採択件数を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

本事業の令和3年度の申請件数は104件、採択件数は101件となっております。

いのまた由美
いのまた由美

この助成制度(活動助成事業)の制度は決算年度で終了して、令和4年度からは新しい制度になっています。この助成制度を継続していることによる効果と、制度を見直してリニューアルした理由をお尋ねします。

仙台市当局
仙台市当局

令和4年度より実施しております公演展示活動助成事業は、音楽、演劇、舞踊等の公演、美術展覧会、映画上映等など、幅広い文化芸術事業を対象として、会場の収容人数等に応じて、会場費及び広報宣伝、印刷費を定額で助成するものでございます。
 市民の皆様の文化芸術活動の成果を発表する機会を支援するものでございまして、活動の継続に寄与しているものと考えております。
 制度の見直しにつきましては、申請の手続の負担を減らし、より多くの皆様にこの助成を活用していただくために、助成額の基準を明確にし、申請書類を簡素化するなどしたほか、感染防止対策に要する特別加算を行うことにしたものでございます。

いのまた由美
いのまた由美

市民の文化芸術活動の継続的な支援ということで、幅広く利用できるような、そして簡素化された形で使いやすくなったというふうに伺いました。

「多様なメディアを活用した文化芸術創造支援事業」

いのまた由美
いのまた由美

助成事業のほかの2つはコロナ禍に対応して始まったものですが、それらについても伺います。まず「②多様なメディアを活用した文化芸術創造支援事業」について、制度の概要をご説明ください。

仙台市当局
仙台市当局

本事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が拡大、長期化する中、市内の文化芸術関係者の活動継続を支援するため、公演のライブ配信やウェブサイトによる展覧会など、インターネットをはじめ多様なメディアを活用した文化芸術の創造活動を対象に、個人に対しては30万円を上限に、団体及び民間文化施設に対しては50万円を上限に、人件費を含めた必要経費の10割を助成するものでございます。

いのまた由美
いのまた由美

これは令和2年度から始まった制度だということですけれども、令和2年度と令和3年度の応募件数と採択件数を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

本事業の令和2年度における申請件数は287件、採択件数は175件、令和3年度の申請件数は241件、採択件数は223件となっております。

いのまた由美
いのまた由美

この助成制度(多様なメディアを活用した文化芸術創造支援事業)の効果と、R4年度事業を見直してリニューアルして継続している理由を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

令和2年度及び令和3年度は、コロナ禍の影響によりホール等の施設の休館や会場収容率の制限等があり、屋内施設での公演や展示の開催に大きな制約がございました。このため、多様なメディアを活用した文化芸術活動への支援を行ったところであり、文化芸術関係者の新たな形態での活動再開、継続の後押しができたものと考えております。
 公演等の形態はコロナ前の状況に戻ってきておりますことから、今年度、助成内容を見直し、従前のメディアを活用した活動に加え、新たな作品の創造、発表や人材育成に資する取組などについても支援の対象としたところでございます。

いのまた由美
いのまた由美

R4年度に採択率がさがっています。採択率がさがった理由として考えられることを、お伺いします。

仙台市当局
仙台市当局

令和2年度及び令和3年度の助成事業につきましては、活動や発表の場となる施設の休館や収容人数の制限などにより活動そのものが困難となっていた当時の状況を踏まえ、緊急的な措置として、これまでの助成事業を大きく超える予算を確保し、できる限り多くの事業を採択いたしました。
 一方で、昨年11月以降、国によるイベントの開催制限、施設の使用制限が緩和されたこと、また感染対策のノウハウの蓄積が図られ、イベントが回復傾向にありますことから、令和4年度より予算規模を見直したことにより採択率が低くなったものでございます。

コロナ禍を経た舞台芸術関係者の苦境
 
いのまた由美
いのまた由美

だんだんと感染症対策、感染症の影響が少なくなってきて、戻ってきているというようなことで御説明いただいたんですけれども、そうではないということを聞き及んでいるので、申し上げたいと思います。

演劇緊急支援プロジェクト」という全国32の団体が参加しているプロジェクトなんですけれども、舞台芸術に関わる全ての人のコロナ第7波の影響に関するアンケートを今年8月に行っており、大変苦しい状況が伝わってきています。
 宮城、仙台の舞台芸術関係者からも同じように聞いています。2年前、劇場公演が不要不急な活動とされたときの印象的というか、そういったダメージはとてもまだ大きくって、冷え込みというのは回復していないというふうに聞いています。観客席は当初、無観客だったのが、収容率50%になり、100%と緩和されてきましたけれども、今コロナの全数把握はなくなってきていますが、感染は過去最高の大流行で、舞台芸術の特性上、出演者がコロナ陽性になった場合、簡単に代打が出られるものではなく、いつ公演中止となってしまうかという活動継続の苦しさ、そして、お客さんは戻ってきていないので、採算を取るのは難しい状況で、本当に先行きが見えない、とても不安な状況であるというふうに聞いています。
 どんなに力がある方でも、経済的にはかなり厳しくて、やむなく舞台芸術から離れていかれた方も仙台でもいらっしゃるというふうに聞いています。
 また、フリーランスで文化芸術活動をなりわいにされている方は、来年10月から施行されるインボイス制度の打撃も大変経済的に大きくて、追い打ちをかけるのではないかと考えられており、これらは止めていかなければならないというふうに私どもは考えているところですが、本市では文化芸術関係者への経済的支援の要望をぜひ国に求めていっていただきたいですし、また市民に近い自治体として、そういった活動継続に困難を抱えている劇都仙台の現状をしっかりと認識してもらいたいと求めておきます。

「持続可能な未来へ向けた文化芸術環境形成助成事業」

いのまた由美
いのまた由美

次に、「③持続可能な未来へ向けた文化芸術環境形成助成事業」の概要を伺います。

仙台市当局
仙台市当局

本事業は、コロナ終息後を見据え、地域における文化芸術の創造力や発信力を高め、まちづくりや地域課題解決に寄与する取組を支援することにより、未来に向けて文化芸術の新たな価値を創出することを目的とし、令和3年度に新たに設けた助成事業でございます。
 文化芸術の力を活用して社会課題に向き合う事業や、地域の文化芸術活動の基盤をつくる事業などを実施する市内の個人、団体に200万円を上限に、人件費を含めた必要経費の10割を助成するものでございます。

いのまた由美
いのまた由美

助成金によって実施されている事業の一覧をいただきました。イベントを実施する前の参加者募集情報を市民に提供するなど、仙台市が応援している文化事業として一体的な情報発信があるとよいですが、伺います。

仙台市当局
仙台市当局

これまで答弁申し上げております三つの助成事業で採択されたイベント等につきましては、その開催概要などを実施前に仙台市市民文化事業団のウェブサイトに掲載しているところであり、引き続き広報の支援に努めてまいりたいと考えております。

いのまた由美
いのまた由美

また、大きなそういう助成事業を使っている方々の中には、文化庁の補助金も併用している方々もいらっしゃるのではないかというふうに思います。文化庁の補助金の申請については、申請の手続の煩雑さや採択率の厳しさ、支給の遅さ、公演中止になった際などに再演をすることを条件に助成が出るなどにより困っている方が多いというのが民間調査で明らかになっています。
 仙台市の制度では迅速な支給ができているのか、書類の煩雑さがないようにしているのか、公演キャンセルになった場合の補償などあるのか、どうなっているのか、お伺いいたします。

仙台市当局
仙台市当局

助成金の支給時期につきましては、原則として各申請者の事業終了後となりますが、規模の大きい創造発信普及助成事業及び環境形成助成事業につきましては、申請者の希望に応じ、事業着手後、助成内定額の2分の1の額について、概算による前払いも可能としております。
 申請の書類につきましては、活動助成事業において、今年度より簡素化も含めた見直しを行っており、また全ての助成事業におきまして、窓口となっている市民文化事業団で申請書の書き方の事前相談などの支援を行っております。
 助成対象事業が感染症の影響により中止等となった場合には、内定した助成額の範囲内でキャンセルに要した経費も対象としており、また会場での実施からオンライン開催への変更も認めるなど、柔軟な対応に努めております。

いのまた由美
いのまた由美

ぜひ市民に近い自治体の文化芸術活動支援事業として、利用されている方々の声をしっかり取り入れながら、今後とも活動助成支援を続けていっていただきたいというふうに考えます。

【質問メモ】持続可能な文化芸術の振興のための仙台市の意気込みは

いのまた由美
いのまた由美

今回、私は特に演劇などの舞台芸術について質問してまいりました。これは、劇都仙台20年という節目であること、そして拠点の10-BOX建て替え整備中であること、コロナ禍でまだまだ苦しい活動を継続している方々のお声を聞いてきたからです。
 国の文化芸術基本法では、文化芸術の種類は、文学、音楽、美術、写真、演劇、舞踏、メディア芸術、伝統芸能、芸能、生活文化、国民娯楽、文化財と、様々あります。
 本市では、ただいま、(仮称)仙台市文化芸術推進基本計画策定に係る基礎調査業務委託、公募型プロポーザルの真っ最中であります。
 私たちや社民フォーラム市議団としましても、文化芸術活動の振興や文化芸術基本計画を定めていくこと、また財政支援を行うこと、子供たちの文化芸術体験の拡充や文化芸術を支える人材の育成、図ることを求めてきたところです。
 本市の持続可能な文化芸術の振興のために、活動支援、今後について、文化観光局長に意気込みをお聞きして、質問を終わります。

仙台市当局
仙台市当局

文化観光局長:
国によるイベント制限などが緩和されまして、文化芸術活動、形態としては従前のものに戻りつつあるところではございますけれども、仙台市として引き続き地域の皆様の自発的な活動の支援に取り組んでいくことは必要だろうと考えております。
 また、文化芸術の新たな価値を創出するためには、御紹介いただいたような社会課題の解決ですとか、まちづくりへの波及効果をもたらすような文化芸術の取組、こういうのも重要ですので、それへの支援もまた重要であろうというふうに考えております。
 今後とも、必要な支援について検討を重ねながら、文化芸術関係者の皆様の活動、後押ししてまいりたいと存じます。

正確な会議録や録画配信はこちらです

上記は、いのまた由美作成のメモより掲載しており、当日の発語と差異があります。数か月後に公開される「会議録」が正確な文言です。正確な会議録はこちらから検索できます。

トップページ | 仙台市議会会議録
仙台市議会で行われた会議の内容を検索できる。

録画中継も視聴できます。「いのまた由美/令和4年第3回定例会/9月22日/」をご覧ください。

仙台市議会インターネット議会中継
仙台市議会インターネット議会中継