2022年2月8日から3月14日の日程で、第1回定例会が開会中です。議案等はこちらです。予算等審査特別委員会の日程はこちらです。
まず、どのような質問をしたか、当日に持っていた紙とそちらに残したメモをもとに、ここに記録します。正確な記録ではないということをご了承ください。録画配信や会議録が出たらそちらをご参照ください。
子育て応援まちづくり 質問と答弁
せんだいのびすくナビ(子育て情報発信)
新年度施策の柱2のうち「子育て応援まちづくり」について伺います。予算案概要資料の主要事業一覧「すこやか子育てプラン推進事業」内に、「子育てに関する情報発信の充実」483万円とありますが、その概要を伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
昨年3月に開設した子育て情報サイト「せんだいのびすくナビ」の運営に198万円、昨年10月に立ち上げた「せんだいのびすくサポーター」の登録者数の増加に向けたプロモーション等に要する経費として約286万円。
「のびすくナビ」の利用登録者数、活用されている状況、機能を拡充した点を伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・「せんだいのびすくナビ」の利用登録者数は本日時点で3,429件。
・これまで、のびすくや図書館などでの子育てイベント情報を毎月200件程度、掲載してきたほか、市内の遊び場の見える化を図るべく、新たに遊び場マップを追加するなどした。
せんだいのびすくサポーター
新設された「のびすくサポーター」の内容と、目的を伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・サポーターには2つの部門があり、「おもてなし部門」として、子ども連れの入店歓迎や、ミルクのお湯の提供など、子育て家庭に優しい取組みを行う店舗、「遊び場部門」として、子どもの遊び場を提供する施設等を募集している。
・これらの情報は「せんだいのびすくナビ」を通じて簡単に検索することが可能であり、本日時点で464件の登録がある。取組を行う店舗。「遊び場部門」は子どもの遊び場を提供している施設など。「せんだいのびすくサポーター」として、登録いただくもの
(答弁を受けて)子育てアプリの事業が始まった2020年度の予算審査特別委員会で、私は子育て情報発信事業について期待や熱い思いを申しあげました。例えば「おむつがえ、トイレ、ミルクをつくれるところ、ベビーカーで入れるところ、など」子連れで外出しやすいところを、「子育て当事者からの情報提供を受ける市民参加型の仕組みを」と求めました。半分は実現しました。再度ご提案しますが、おすすめの遊び場や優しい店舗を報告できる参加型の仕組み、例えば「のびすくレポーター」という名前もいいと思いますが、ご検討いただきたいと、意見として申し上げておきます。
↑ 仙台市内に所在する店舗又は施設を運営している方(企業など法人格問わず)からの申請により登録できます。登録のご協力をお願いします。
新生児誕生祝福事業 出産お祝いギフト3万円
次に、新生児誕生祝福事業 2億1120万円、これの概要を伺います
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・新生児誕生祝福事業は、令和4年4月1日から令和5年3月31日までの間に出生し、かつ本市に住民登録がなされたお子さんを対象に、一人当たり3万円相当のギフトをお送りし、育児用品や地場産品などを、専用のホームページを通じて選んでいただくもの。
この事業を新設する、背景と、目的を伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・本事業は、子育てするなら仙台、と選ばれるまちづくりに資する取組みの一つとして実施するものであり、未来を担うお子さんの誕生を社会全体で祝福し、その健やかな成長を応援する気持ちを、カタログギフトとしてお届けするもの。
・ギフトには本市ゆかりの地場産品や農産物なども含めることで、地域経済の活性化にも寄与する取組みとしていく。
目的については答弁していただいたと思いますが、背景についてもう一度伺います。
(答弁要旨 子供育成部長)
・子育てするなら仙台、と選ばれるまちづくりに資する取組みの一つとして実施するもの
答弁をきいて、現状では選ばれる程度がまだ足りないので、さらに選ばれるようにするための取組だと理解しました。
がっかりして、もやもやする気持ちが残る質問になってしまいました。「子育て世帯に選ばれたいので3万円ギフトプレゼント、地域経済にも貢献」というのは、もらえるものはラッキーですが、子育ての課題に向きあった施策になっていないと思います。地域経済活性化のための施策として子育て世帯へプレゼントをするという打ち出し方なら、私はここまでひっかからないです。私は、今ある課題に対応するためにもっと取り組んで欲しい子育て施策が山ほどあります。そもそも国が子どもにかける予算を倍増しないとまるで足りないので、自治体でやることには限度があると思いますが…、独自事業を新規で立ち上げるのだから、もっと子育てしやすいまち・持続可能なまちになるために資するように、赤ちゃんのいる世帯とどう関わっていくのがよいのか、向き合って組込んでほしかったです。このあとの質問に続きます。
地域で子育てを応援する 人のつながりを作ることについて
「すこやか子育てプラン2020」には基本的な視点3に「地域をあげて子ども・子育てを応援していく機運を醸成する」と掲げており、今回新設する事業も、この視点3に基づく事業です。子育てを地域で応援する必要性をどのように考えているのか、伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・核家族化や地域におけるつながりの希薄化などを背景として、子育てに関する悩みや負担の増加等が懸念される中、子どもたちが健やかに育つ環境づくりを進めるにあたっては、地域社会を構成する多様な主体が、子育て家庭を応援するという機運を醸成していくことが重要であると考えている。
コロナ禍で、感染不安や外出自粛があり、孤独な子育てを脱する機会が減ってしまっているのではないかと、懸念しています。孤独な子育てを防ぐ取組みを、テコ入れをしていく必要があると考えますので、地域での子育て支援の状況について、いくつか伺います。まず、「のびすく」の「ひろば」事業についてです。感染拡大防止策をとりながら、できるだけ再開して継続してきましたが、その経過と意義を伺います。
(答弁要旨 子供未来局総務課)
・のびすくでは、本市ガイドラインに基づき市民利用施設が原則休館となった期間を除き、感染防止対策を徹底しながら、事業を継続してきた。
・密の状態を避けるため、予約制で、人数制限もしているが、コロナ禍で外出や交流の機会が限られ、子育ての孤立化のリスクが高まっている中、乳幼児親子が安心して過ごせる場所を提供するため、工夫を凝らしながら開館しているところ。
「子育て支援活動団体の活動支援や活性化」も本市の取組として実施されています。コロナ禍が続き、孤独な子育てを防ぐための、地域の集まりがしにくくなっているとか、活動方法を変えているとか、聞いています。ご当局が把握している活動状況と、今後の方向性を伺います。
(答弁要旨 子供未来局総務課)
・オンラインでの交流や、屋外での活動など、工夫しながら活動を継続している団体がある一方、これまで会場として使用していた場所が借りられない、感染リスクを考慮し活動を休止している、などのお話も伺っているところ。
・今後とも、子育て支援団体の皆様の声を聞きながら、区役所保健福祉センター等とも連携し、活動の支援に努めてまいりたい。
本市では生後3-4か月の乳児とその保護者等を対象に、「3-4か月児育児教室」をおこなっています。私自身が参加した時を振り返ると、同じ地域で子育てをしている親子の出会いや支援者と繋がる機会、地域の子育て情報を得る貴重な機会だったと捉えています。3-4か月育児教室はそのように地域の人のつながりを作るということも目的として実施しているのでしょうか、お伺いします
(答弁要旨 子供未来局子供保健福祉課)
・「3~4か月児育児教室」は、生後3~4か月の乳児とその保護者全員を対象に、発育・発達の観察と個別指導、グループによる情報交換などを行う事業。
・子どもが健康に育つための望ましい環境づくりを目的に、子育て支援施設の紹介や、情報交換の場を設定しており、地域の方などと繋がる機会、情報を得る機会にもなっているものと認識している。
コロナ下で、その「3-4か月育児教室」を開催できなくなっていると聞いています。現在の実施状況と新年度の実施の方向性について伺います
(答弁要旨 子供未来局子供保健福祉課)
・「3~4か月児育児教室」は、新型コロナ感染症が拡がる中で、「三密」を回避した実施が困難であることから、現在は休止している。
・なお、この間も、新生児訪問時の指導や、資料の送付などによる支援を継続しており、新年度については、新型コロナウイルス感染症の状況を見極めながらとはなるが、内容を工夫の上、再開できるよう検討していく。
地域で子育てを応援したい人や子育て支援者、または親子どうしの繋がりづくりの必要性や意義を伺ってきましたが、コロナ下で実施が難しくなっている状況が確認されました。さまざまな工夫をし、方策を練り、子育てを取り巻く人のつながりづくりを後押ししなければなりません。
子育てを取り巻く課題に向き合った「新生児誕生祝福事業」を
新生児誕生祝福事業でカタログギフトを贈る際に、地域で子育てを応援したい「人との繋がりを作る」という視点を盛り込むべきと考えます。例えば、主任児童委員・子育て支援員・など地域の人が案内状を渡す、あるいはギフトをお届けするなど、ご検討いただきたいですが、伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・本事業は、対象となる家庭への案内状の郵送や、ギフトの選定、発送などの一連の業務を、公募により選定した事業者に委託することとしている。
・案内状やギフトをお届けする際には、簡易書留等の受領が確実に確認できる方法を想定しており、地域の方に担っていただくには、ご負担や個人情報の取扱いなどの点で課題があるものと考えている。
カタログギフトの掲載品目に、育児疲れを少しでも解消できるように、育児を応援するサービスやレスパイトできるものをいれると、子育て応援に貢献できると考えますが、伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・ギフトには、育児用品や地場産品のほか、旅行や食事、家事代行サービスなど、子育て家庭に喜ばれるようなサービスについても対象にしたいと考えている。
地域で育児を応援するサービスを実施している方々がいます。例えば託児付きのママ向けのマッサージとかネイルサロン、子連れヨガやなど。体のケアをして育児をねぎらい、心のケアにもなっています。カタログに掲載するためには供給体制の安定化が必要と聞いておりますので、供給体制の安定化のために子育てサービス提供者のグループ化をするモデルを作るなどの事業や活動の支援をする取組も、子供未来局だけではなく市民局や経済局などの視点からもご検討いただきたいと、意見として申し上げておきます。
質問といたしましては、ギフトのカタログに掲載する品目によって、地域とのつながりを後押しするという視点も盛り込むべきと考えますので、その点を伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・ギフトには、地域経済の活性化や地域とのつながりという視点も踏まえながら、事業者と協議のうえ、品目を選定してまいりたいと考えている。
私は、2020年第1回定例会で、「せたがや子育て利用券」をご紹介しました。区役所で妊婦や産後の面接をする際にお渡しする、地域のさまざまな産前産後サービスを受けられる1万円分の券です。その券は、マタニティ講座や産後ケア、家事援助、一時預かり、病児・病後児保育、さらには地域の親子のための集まりの参加費にも使うことができます。本市のカタログギフトの掲載品目に、産後ケア事業を利用できるチケットをいれることを検討するよう提案いたします。これは、レスパイトという意義と、地域とのつながりづくりという意義と、必要だけど利用していない人の後押しになるという意義があります。ご所見を伺います。
(答弁要旨 子育て応援プロジェクト推進担当課)
・ギフトの品目は、原則として通年での提供が可能であり、申し込みが集中しても安定的に供給できることや、サービス提供事業者と利用者との間で、予約や利用券による支払いなどが円滑に行える仕組みが必要。
・産後ケア事業については、一定の期間に多数の申し込みがあった際の対応など、課題が
あるものと考えている。
課題があって難しいというご答弁ですが、初年度だけでなく、今後のありかたとして検討していっていただきたいです。
感想:私は、「地域で子育てを応援すること=それは子育ての孤立化を防ぐこと=それは子育てを支えたい地域の人と赤ちゃんがいる家庭との繋がりをつくること=それは持続可能な地域づくり(&防災減災の推進になる)」という持論がありますが、まだまだ必要性を認識してもらえていないという感触です。私としては、もっと理屈を身につけて丁寧に提案していく必要があると思いました。
関連資料・仙台市すこやか子育てプラン2020
正確な会議録や録画配信はこちらです
繰り返しになりますが、いのまた由美作成のメモより掲載しています。当日の発語と差異があります。数か月後に公開される「会議録」が正確な文言です。正確な会議録はこちらから検索できます。「いのまた由美/令和4年第1回定例会/2月28日/予算等審査特別委員会」をご覧ください。
録画中継も視聴できます。よろしかったらご覧ください。