2022年2月8日から3月14日の日程で、第1回定例会が開会中です。議案等はこちらです。予算等審査特別委員会の日程はこちらです。
まず、どのような質問をしたか、当日に持っていた紙とそちらに残したメモをもとに、ここに記録します。正確な記録ではないということをご了承ください。録画配信や会議録が出たらそちらをご参照ください。
困難を抱える女性の支援について 質問と答弁のメモ
困難を抱える女性への支援事業 について伺います。これまで、コロナ禍で女性の自死が増えていること、DVや児童虐待相談、若年女性支援団体にも相談が増えていることを、データをお示ししながら、NPOや関係機関、各局との連携をして対策をすることを求めてきました。さまざまな背景によって困難を抱える女性の問題が、コロナ下で浮き彫りになったとして、施政方針演説で新年度は「生きづらさを抱えた女性や若者の安心できる環境を整え、応援していく」と市長が述べられました。市長やご当局に心が届いたと受け取っています。
生理用品の配布はどのような形で続けるのか
まず、「生理用品の配布」513万3千円ですが、どのような目的で配布されているのでしょうか、伺います。
生理用品の配布につきましては、困難を抱えた方が相談や支援につながるためのきっかけを作ることを目的として実施をしているところでございまして、仕事や住まい、心や体、家庭のことや人間関係など、様々な悩みに応じた相談機関の情報を盛り込んだリーフレットを同封して、お渡しをしているものとなります。(男女共同参画課長)
相談のきっかけということでした。どのような場所で、どのような方法で配布しているのでしょうか。今年度と実施内容に変更があるかどうかも、伺います。
生理用品の配布場所につきましては、エル・パーク仙台、エル・ソーラ仙台、各区役所・総合支所、のびすく各館、各図書館のほか、出張型相談会や民間支援団体などを通じた配布を行っているところでございます。
配布方法につきましては、各施設などの状況に応じて、トイレへの設置や窓口でポスターを指さして頂くなどにより、声に出さずともお渡しできる方法を取っております。
新年度におきましては、支援を必要とされている方に、さらに効果的にお渡しすることができるよう、配布にご協力いただく民間支援団体の拡大などについて検討しているところでございます。(男女共同参画課長)
→(答弁を受けて)受け取り方法は、指をさしたり、トイレから持って行ったり、物と一緒に届くなど、さまざまな異なる手法があるということです。新年度は配布先の協力先を増やしたいということですが、現在も多くの配布の協力の協力先がありますから、協力先からもフィードバックを受けて、効果を検証し、より目的に対する効果を発揮できるように続けていってほしいと思います。すぐに反応があることは多くないと思いますが、いずれにしても相談が必要になったときに、近づきやすいように、きっかけになる施策だと期待します。
出張型相談「女子のためのほっとスペース」はどのような形で続けるのか
次に「女子のためのほっとスペース」として今年度から新規事業として実施している「出張型相談」143万円の予算ですが、この目的を伺います。
様々な困難を抱えながらも、ご自身のお気持ちや希望がはっきりと固まっていないことなどから、公的な窓口などに出向いた上で相談をするということを躊躇されている方もいらっしゃるものと捉えております。
出張型相談会につきましては、こうした方々にも、安心してご相談いただくことを目的として、できるだけ来場することへのハードルを下げるため、市民利用施設や民間の会場を使いまして、小物作りなど気軽に立ち寄ることができる企画も組み合わせながら実施をしたところでございます。(男女共同参画課長)
「出張型相談会」の実績は先ほどの質疑でお示しがありましたが、来場者の数や傾向、相談内容など、可能な範囲で所見を加えてお示しください。また、NPOと協働で実施しておりますが、その効果をどのように考えておられるかも伺います。
本年度の出張型相談会につきましては、6回の開催で、延べ347名の方にお越しいただいたところでございます。相談者は30代から50代の方が多く、内容といたしましては、家族との関係や子育て、仕事などに関する具体的なお悩みのほか、生きづらさやコロナ禍における漠然とした不安感などを語られる方もいらっしゃいました。
コロナ禍におきまして、対面でこうした気持ちを率直に語ることができる場というものが、やはり求められているものと捉えてございます。
各分野における民間支援団体の方々と協働して相談会を行うことによって、幅広いお悩みに連携して対応することができましたほか、各団体間のネットワークづくりにもつながったものと考えております。(男女共同参画課長)
(→答弁を受けて)できるだけハードルを下げるとご答弁いただきましたが、敷居を下げてふらりと立ち寄れる場を作るなど工夫をしていってほしいです。困難を抱えた方は、行政窓口はもちろん、人に相談するという、その一歩も敷居が高いと聞きます。この事業でも他の事業でも、できるだけ敷居を下げていくことを、こころがけていただきたいと、重ね重ね求めます。また、困難を抱えた方々と日頃支援をしている方々に来てもらって相談会をやっているのですから、目的を達成するために効果的な提案をいただいて受け取れるように、意識していただくことも申し上げておきます。
「出張型相談」の実施上の課題はあるでしょうか。今年度実施中の課題を解消するために新年度に内容の変更があるでしょうか、伺います。
出張型相談会につきましては、多くの方の来場がございましたが、20代以下など、比較的若い年代の方が少なかったほか、いずれも日曜日の午後の開催といたしましたことから、人によりましては、全てが出勤日と重なり、参加できる回がないとの声を頂戴しておりました。
新年度につきましては、こうした状況を踏まえまして、平日や夜間も組み合わせた開催とすることを検討しておりますほか、さらなる相談の機会として、新たに公募による企画提案を受けましてアウトリーチ型の相談を実施する予定としているところでございます。(男女共同参画課長)
事前にヒアリングをした中では、新年度は年3回開催する予算案とのこと。今年度は6回。より若い人へ近づいていくためのアウトリーチ事業を委託しておこないたいと考えていることがうかがえました。
企画提案型アウトリーチ事業(新規)
次に「企画提案型アウトリーチ相談 300万円」について伺います。どのような内容か、背景と課題認識を伺います。
企画提案型アウトリーチ相談につきましては、特に、孤立や性被害などのリスクを抱えながらも、相談の場に足を運ぶことの少ない若い年代の女性を支援につなげていくことを主な目的として、訪問などによる相談・支援を実施するものでございます。
実施に当たりましては、民間の支援団体などを対象といたしまして、公募により企画提案を受け、委託先となる1団体を選定する予定でございます。(男女共同参画課長)
(→答弁を受けて)困難を抱えている方は、自分が助けが必要な状態だと意識していないこともあると聞きます。特に若い方へはアウトリーチをしていく必要性を訴えてきたので、必要性を認めていただいてよかったです。
方法やスケジュールについては、先ほどの質疑でお示しがありましたので、追加で伺います。選定は「公募により一団体」とご答弁がありましたが、グループで受けることは、連携している効果が発揮できるので評価できる点だと思います。現段階でお答えできることがありましたら、お示しください。
困難を抱えた女性への支援に関しまして、団体間で連携して行うということは一定の効果があるものだと考えております。一方、このアウトリーチ相談につきまして、複数団体で行う場合、契約等の枠組みなどの問題もございますので、その詳細につきましては、ご指摘の観点も含めまして検討を重ねてまいりたいと考えております。(男女共同参画課長)
ご検討ください。
女性若者活躍推進会議(新規)
次に、女性若者活躍推進事業 582万6千円について伺います。「女性活躍推進会議」85万円の目的と概要を説明ください。
今後のまちづくりにおきましては、女性や若者のなお一層の活躍が欠かせないところでございますが、一方で、困難を抱え、その力を十分に発揮できていない方も少なくないものと考えてございます。
「(仮称)女性・若者活躍推進会議」は、こうした困難を抱える方の実情を把握し、必要な支援の充実につなげることを目的といたしまして、民間支援団体の皆様と率直な意見交換を行うものでございます。(男女共同参画課長)
この会議を設置する背景や課題認識を伺います。
女性や若者が抱えている困難は、多岐にわたりますことから、こうした課題に対応していくためには、とりわけ、支援の最前線におられる皆様の視点や経験が重要となりますことから、日々そうした活動に尽力されている民間支援団体の方々の知見をお伺いするという趣旨でございます。(男女共同参画課長)
(→答弁を受けて)「活躍推進」というと、ばりばりのキャリアだとかキラキラしているイメージですが、生きづらさ、傷ついた方、などを最前線で支援している団体が対象ということでよいでしょうか。確認です。
そのとおりでございます。(男女共同参画課長)
そういった、生きづらく、傷ついた方々に、一足とびに活躍を求めるための目的ではないということで、確認いたしました。
支援の最前線で活動している民間団体等はどのように選定しますか。サポセンなど中間団体にも意見を求めて、団体を選定してほしいが、伺います。
支援の活動を効果的に進めていくためには、各団体間の連携を深めていくことも大変重要でありますことから、そうした中間支援を行っております団体も含めて、幅広くご意見を伺ってまいりたいと考えてございます。(男女共同参画課長)
議論の状況を踏まえてテーマは随時選定されるということですが、テーマはどのようなことを想定していますか。
議論のテーマといたしましては、就労や生活の困窮に関すること、DVや性暴力被害、家族関係や子育て、こころや体の不調など、幅広い内容が想定されるものと考えております。
また、こうした困難につきましては、それぞれが独立したものではなく、時に複雑に絡み合っておりますことから、そうした複合的な背景についての理解を深めること、さらには支援に携わる複数の機関や団体間における連携の強化につきましても論点の一つになるものと考えております。(男女共同参画課長)
事前にヒアリングをしたところ、年に4回程度を検討しており、各団体から話題提供をいただいて、市長や関係局長と意見交換することを検討しているとのこと。
女性の暮らしや困難に関する実態調査(新規)
次に「女性の暮らしや困難に関する実態調査 497万6千円」について伺います。実態調査の目的や概要をご説明ください。
実態調査につきましては、女性が抱える様々な困難の実情を定量的に把握するとともに、特に、その背景にある社会的な課題を探ることを目的として実施するものでございます。
調査に当たりましては、調査項目の作成や集計、分析等の調査業務を公益財団法人せんだい男女共同参画財団へ委託し、本市と連携して実施することを予定しております。(男女共同参画課長)
実態調査の方法やスケジュールについては前の質疑にありましたので、質問は最後とします。実態調査は困難を抱えている方にとって回答は敷居が高い面もあるのではないかと思います。アウトリーチと、市長及び関係局長との会議で支持団体から代弁してもらって声を聞く会議は、実際を知るために効果的だと考えます。もちろん定量的調査も重要です。傷ついている人が、回復し、自尊心を取り戻して、安定していくためには、こまかなステップを踏んでいくことが重要なことです。支援が必要な人に近づくために敷居を下げ、安全な居場所を提供する、こういったことを引き続き進めていくことを求めて、質問を終わります。
その他、事前にヒアリングをしている関連事業 学び直しプログラム
- 学び直しプログラム提供
高校中退や中学卒、不登校などにより、10代で学びの経験が得られず就業や日常生活に影響を受けている女性に対し、就業・学習意欲や自己肯定感の向上を図るため、エル・ソーラ仙台において実施しているキャリアカウンセリングと並行して、伴走型の学習支援を行うもの
正確な会議録や録画配信はこちらです
繰り返しになりますが、いのまた由美作成のメモより掲載しています。当日の発語と差異があります。数か月後に公開される「会議録」が正確な文言です。正確な会議録はこちらから検索できます。
録画中継も視聴できます。「いのまた由美/令和4年第1回定例会/2月25日/予算等審査特別委員会」をご覧ください。
関連する、いのまた由美の過去の質問
2020年第4回定例会 一般質問 2020.12.11
コロナ禍の施策にはジェンダー視点を・自死対策・DV対策・若年女性支援
2021年第1回定例会 予算等審査特別委員会(市民費)2021.2.26
若年女性支援
2021年第3回定例会 一般質問 2021.9.17
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